BPF部

概   要

1 turn トロイダルコアに線を巻く場合、線がコアを1回通過した状態を1巻きとしてカウントします。

こちらの章を参考にしてください。トロイダルコアの巻き方

動作原理

このステージの目的は、受信バンド帯域内のRF信号をミキサーステージに供給し、目的外の信号を減衰させることにあります。

ハイバンドでは1/3ハーモニックサンプリングをする為には、この減衰機能が非常に重要になります。この減衰機能が無い場合、例えば20mバンドでは、意図している3倍の14.0475MHzより、むしろ基本波である4.6825MHzに共振してしまいます。

BPF部回路

(抵抗テストポイント (ヘアピン頂部、若しくは左側のリード) は、回路上で赤い印が付いています。)

(クリックすると全体の回路図が表示されます。)

Band Pass Filterschematic

(上記回路図には、クリック可能な部分があります。関連する情報を見ることが可能です。)

BPF部品表

詳細部品表

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考Circuit
C03バンド固有その他  BPF
C04バンド固有その他  BPF
L1バンド固有その他  BPF
L1-コアバンド固有その他  BPF
T1バンド固有その他  BPF
T1-コアバンド固有その他  BPF

160mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考Circuit
C03390 pF 5%391セラコン  BPF
C045600 pF 5%562セラコン  BPF
L1 19.6 uH  67巻  #30  T30-2 (37") コイル  BPF
L1-コアT30-2 トロイダル コアredトロイダル  BPF
T1 1次 1.4 uH 18巻/2x8巻  バイファイラ巻 #30 T30-2 (30cm) トランス  BPF
T1 2次 8巻 redトロイダル  BPF

80mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考Circuit
C03220 pF 5%221セラコン  BPF
C043300 pF 5%332セラコン  BPF
L1 9.1 uH  46巻  #30  T30-2 (64cm) コイル  BPF
L1-コアT30-2 トロイダル コアredトロイダル  BPF
T1 1次 0.73 uH 13巻/2x6巻  バイファイラ巻 #30 T30-2 (26cm) トランス  BPF
T1 2次 6巻 redトロイダル  BPF

40mバンド固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C03 100 pF 5% 101 セラコン     BPF
C04 1500 pF 10% 152 セラコン     BPF
L1 5.0 uH  38巻   #30  T25-2 (43cm) コイル     BPF
L1-コア T25-2 トロイダル コア red トロイダル     BPF
T1 1次 0.35 uH 10巻/2x5巻  バイファイラ巻 #30 T25-2 (18cm) トランス     BPF
T1 2次 5巻 red トロイダル     BPF

30mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考Circuit
C0368 pf 5%68Jセラコン  BPF
C041000 pF 5%102セラコン  BPF
L1 3.5 uH 36巻  #30  T25-6 (41cm) コイル  BPF
L1-コアT25-6 トロイダル コアyellowトロイダル  BPF
T1 0.28 uH 10巻/2x5巻  バイファイラ巻  #30  T25-6 (18cm) トランス  BPF
T1 2次5巻yellowトロイダル  BPF

20mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考Circuit
C0347 pF 5%47Jセラコン  BPF
C04680 pF 5%681セラコン  BPF
L1 2.5 uH 30巻  #30  T25-6 (36cm) コイル  BPF
L1-コアT25-6 トロイダル コアyellowトロイダル  BPF
T1 1次 0.18 uH 8回巻/2x4巻  バイファイラ巻  #30  T25-6 (15cm) トランス  BPF
T1 2次 4巻yellowトロイダル  BPF

15mバンド固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C03 56 pF 5% 56J セラコン     BPF
C04 390 pF 5% 391 セラコン     BPF
L1 1.0 uH 19巻  #30  T25-6(26cm) コイル     BPF
L1-コア T25-6 トロイダル コア yellow トロイダル     BPF
T1 1次 0.18 uH 8巻/2x4巻  バイファイラ巻  #30  T25-6 (16cm) トランス     BPF
T1 2次 4巻 yellow トロイダル     BPF

BPF部 - 取付概要

BPF部 - 詳細取付方法

基板裏面

Band Pass Filter Bottom View

基板表面

Band Pass Filter Top View

バンド固有コンデンサの取付

バンド固有コンデンサ C3 と C4 を取り付けます.

参照 バンド固有値表

参考 セラコンの特定及び取付のヒント

確認 回路記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
C04 バンド固有 その他  
C03 バンド固有 その他  

バンド固有コイルL!の巻き方及び取付

バンド固有 コイル, L1を取り付けます.

こちらも参考にされてください トロイダルコアの巻き方

バンド固有値詳細
参照: バンド固有値表
  • 部品表注記
    バンド固有の巻き数だけ、固有のコア上にAWG #30の線で巻きます。例; "38T #30 T25-2 (43cm)"とは、 43cmのAWG #30の線を用いて、T25-2コア上に38回巻くことを意味しています。
  • 巻き数カウント
    コアの中心を1回通過した場合に1巻きとしてカウントします。
  • トロイダルコアの巻くスペースが必要巻き数前に無くなった場合は?
    時々トロイダルコアの巻くスペースが、必要巻き数以前に無くなってしまう場合があります。その場合は、すでに巻いてある部分に等間隔で残りを巻くことができます。KB9YIG Tony Parksによると性能的にはなんら問題無いとのことです。
  • コイルの向き
    L1 は、垂直に取り付けます。リード線により支えられます。
  • リード線の準備
    コイルを取り付ける前にエナメル線の両端のコーティングを剥がしておいてください。エナメルの剥離の仕方には二通りあります::
    • 紙やすりで擦り、半田で薄くコーティングする。
    • ワット数の高い半田ごてとペーストを使い剥離させ、半田で薄くコーティングする。

Wind and Install Band-specific L1 photo
確認 回路記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
L1-コア バンド固有 その他  
L1 バンド固有 その他  

バンド固有 T1を巻き、取り付ける

T1が正しく取り付けられていない場合、殆ど受信出来ないぐらい感度が低下しますので、このトランスの章を注意深く読んで正しくトランスを取り付けてください。

又、トロイダルコアの巻き方 も参考にしてください。

  • バンド固有トランスの詳細
    参照 バンド固有値表  (又は上述の部品表を参照ください)
  • 部品表注記
    巻き数表記は:"nn回/2 x mm回 バイファイラ巻  #30"  Txx-x (LLcm)"となっています。 即ち:
    • トロイダルコア Txx-xと、長さがLLcmのAWG #30の線を用いて一次コイルをnn回巻きます
    • 次にLLcmの線を半分に折り、一次コイルの上にmm回巻きます
  • 一次巻線
    一次巻線は、バンド固有の回数巻いてください。できるだけ巻き始めと巻き終わりの場所がほぼ一緒になるように、均一にAWG #30線を巻くようにしてください。
  • 二次巻線
    2次巻線は、一次と長さが同じAWG #30を用いますが、二つ折りにし、3cmあたり、2〜3回捻り、一次の上にバイファイラ巻きにします。バンド固有の巻き数だけ巻いてください。時計回りの巻き方向で、巻き始めと巻き終わりが一次とほぼ一緒になるように、均一に巻いてください。
  • 巻線にIDタグを付ける
    コアから約3mmの位置で各リード線に半田コーティングをしてください。テスターで二次巻線の2本の線の導通を測りどちらの端がどちらの端と繋がっているか確認します。計6本のリード線のペアが分かるように工夫してください。下図では、ペアに絶縁チューブを被せることにより判別できるようにしています。
  • トランスの向き
    下記の図を参照ください。巻線の片方を[a]とします(巻き始め側)。それに対応するもう片方を[b]とします(巻き終わり側)。
  • 下の写真では一次用ホール(P)と二次用ホール(S)に[a]と[b]を付加していますので、分かりやすくなっています。
  • 例:
    • 一次巻線の[a]リードは、Pの左穴に入ります。
    • 一次巻線の[b]リードは、Pの右穴に入ります。
    • 二次巻線の最初の線の[a]リードは、S1の左に入ります。
    • 二次巻線の最初の線の[b]リードは、S1の右に入ります。
    • 二次巻線の次の線の[a]リードは、S2の左に入ります。
    • 二次巻線の次の線の[b]リードは、S2の右に入ります。
  • リード線を基板ホールに通す場合、近接部品と絡まないよう気をつけてください。

Wind and Install band-specific T1 photo
確認 回路記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
T1-コア バンド固有 その他  
T1 バンド固有 その他  

BPF部 - 完成ステージ

基板表面

View of Completed Top

基板の裏面

View of Completed Bottom

BPF部 - テスト

目視検査

テスト環境

良好な光源と拡大鏡を用いて注意深く半田付けした箇所を検査し、ブリッジ、イモ半田、接触不良等が無いかチェックします。

トランスの半田面には特に注意してください。半田付け不良がありますと、受信感度に大きな影響を与えます。.

コイル導通テスト (電源無し)

テスト環境

このテストでは、L1からT1の一次巻線までの導通をテストポイント(赤でPの文字)を用いて確認します。実際半田付けした箇所から導通を確認してください。

同様に、T1の二次巻線の導通をテストポイント(赤でSの文字)で確認します。

Inductor Continuity Tests (NO power)

テスト測定値

テストポイント単位公称値筆者の測定値実際の値
P−P間 Ω 00_______
S−S間 Ω 00_______

電圧テスト

テスト環境

電圧を加え、各ポイントでGNDに対する電圧を測定します。

テスト測定値

テストポイント単位公称値筆者の測定値実際の値

R1 ヘアピン側

DC V ~2.52.47_______
R2 ヘアピン側 DC V ~2.52.47_______

抵抗テスト (電源無し)

テスト環境

基板への電源を外し、T1 二次巻線とグランド間の電圧を測定します。

テスト測定値

テストポイント 単位 公称値 筆者の測定値 実際の値

R1 ヘアピン側

ohms ~800 803 _______
R2 ヘアピン側 ohms ~800 803 _______

フェーズテスト (電源無し)

テスト環境

オプショナルテスト - 2CHオシロとバンド固有中心周波数に近い信号を発生できるSGがある場合のみ測定可能です。

  • 基板の電源はOFFの状態で本テストを行ってください
  • 基板のANT-in とANT-RETホールに、中心周波数に近い2V P-P以下の信号源を接続してください。
  • チャンネル1でトリガーするようにオシロを設定してください。
  • オシロのプローブをR1とR2のヘアピンに接続し、グランドクリップを基板のGNDに接続します。
  • 振幅が同じで位相が逆の2つの信号が見えるはずです。位相が同じ場合は、チャンネル1でトリガーしていないと思われます。どちらかの信号が出てない場合は、T1の半田付け箇所をチェック願います。
  • 本テストを行ったくれた Leonard KC0WOX に感謝します。
Phasing Test (NO power)
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