局発部

動作原理

局発ステージは、コルピッツ型で安定用にバッファーを備えています。発振回路は水晶の基本発振周波数で発振を行います。

下記回路図の右下にある表は、各キット毎の発振周波数を表しています。

実際、C10/C11のコンデンサディバイダーにより、水晶は表示された周波数より若干下の周波数を発振します(〜−1kHz程度)。ハイバンドに行けば行くほどこの影響が高くなります。

局発回路

(抵抗テストポイント (ヘアピン頂部、若しくは左側のリード) は、回路上で赤い印が付いています。)

(クリックすると全体の回路図が表示されます。) Local Oscillatorschematic

(上記回路図には、クリック可能な部分があります。関連する情報を見ることが可能です。)

局発部品表

詳細部品表

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C10 バンド固有 その他     局発
C11 バンド固有 その他   40mと15mキットでは使用しません 局発
C12 22 pF 5% 22J セラコン     局発
C20 0.01 uF SMT 1206     局発
Q1 2N3904 NPN  トランジスタ 2N3904 2N3904 TO-92   局発
Q2 2N3906 PNP  トランジスタ 2N3906 2N3906 TO-92   局発
R11 10Ω 1/4W 1% 茶黒黒金茶 br-blk-blk-gld-br 1/4W W-E   局発
R12 10kΩ 1/4W 1% 茶黒黒赤茶 br-blk-blk-r-br 1/4W E-W   局発
R13 10kΩ 1/4W 1% 茶黒黒赤茶 br-blk-blk-r-br 1/4W E-W   局発
R14 475Ω 1/4W 1% 黄紫緑黒茶 y-v-grn-bl-br 1/4W E-W   局発
R15 1kΩ 1/4W 1% 茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br 1/4W N-S   局発
R16 22.1k 1/4W 1% 赤赤茶赤茶 r-r-brn-r-br 1/4W N-S   局発
R17 475Ω 1/4W 1% 黄紫緑黒茶 y-v-grn-bl-br 1/4W E-W   局発
X1 バンド固有 その他   局発

160m固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C10 330 pF 5% 331 セラコン     局発
C11 180 pF 5% 181 セラコン   40mと15mキットでは使用しません 局発
X1 7.3728 MHz Xtal     局発

80m固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C10 180 pF 5% 181 セラコン     局発
C11 100 pF 5% 101 セラコン   40mと15mキットでは使用しません 局発
X1 14.06 MHz Xtal     局発

40m固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C10 100 pF 5% 101 セラコン     局発
C11 使用しません unused   40mと15mキットでは使用しません 局発
X1 28.060 MHz Crystal 28.060 Xtal     局発

30m固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C10 180 pF 5% 181 セラコン     局発
C11 100 pF 5% 101 セラコン   40mと15mキットでは使用しません 局発
X1 13.5 MHz Xtal     局発

20m固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C10 180 pF 5% 181 セラコン     局発
C11 100 pF 5% 101 セラコン   40mと15mキットでは使用しません 局発
X1 18.73 MHz 18.730 1108 Xtal     局発

15m固有部品

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考 Circuit
C10 100 pF 5% 101 セラコン     局発
C11 未使用 未使用   40mと15mキットでは使用しません 局発
X1 28.06 MHz Xtal     局発

局発部 - 組立概要

局発部 - 実際の取り付け

基板裏面

Local Oscillator Bottom View

SMTチップコンの取り付け

参考 SMTチップコン取り付けのヒント

Check Designation Component Marking Category Orientation Notes
C20 0.01 uF SMT 1206  

基板表面

Local Oscillator Top View

水晶の取り付け

参照: 値に関してはバンド固有部品表 を参照願います。


HC49型水晶を基板の左上に垂直に取り付けます。水晶の左下側にある小さなスルーホールは、水晶本体とのアースとして使用することができます。又、ワイヤーでグランドすることにより、取り付け強度を増すことができます。(安定に発振する場合は必要ございません。).

水晶は、基板から若干浮かせて半田付けしてください。取り付ける場合、厚紙かビニル線の外皮等の絶縁物を利用してクリアランスを確保してから半田付けしてください。

Install Crystal photo

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
X1 バンド固有 その他  

セラコンの取り付け

参照: 値に関してはバンド固有部品表 を参照願います。

参考 セラコンの特定及び取り付け方法に関するヒント.

Install Ceramic Capacitors photo

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
C12 22 pF 5% 22J セラコン  
C10 バンド固有 その他  
C11 バンド固有 その他  
40mと15mキットでは使用しません


トランジスタの取り付け

シルク印刷通りに2個のトランジスタを取り付けます。

2N3904 と 2N3906 を混同しないでください。最後の桁を注意深くチェックしてから半田付けしてください。

Install transistors photo

 

確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
Q1 2N3904 NPN トランジスタ 2N3904 2N3904 TO-92  
Q2 2N3906 PNP トランジスタ 2N3906 2N3906 TO-92  

抵抗の取り付け

参考 抵抗の取り付け及び向きに関するヒント

Install Resistors photo
確認 部品記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
R17 475Ω 1/4W 1% 黄紫緑黒茶 y-v-grn-bl-br 1/4W E-W
R16 22.1k 1/4W 1% 赤赤茶赤茶 r-r-brn-r-br 1/4W N-S
R15 1kΩ 1/4W 1% 茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br 1/4W N-S
R14 475Ω 1/4W 1% 黄紫緑黒茶 y-v-grn-bl-br 1/4W E-W
R13 10kΩ 1/4W 1% 茶黒黒赤茶 br-blk-blk-r-br 1/4W E-W
R12 10kΩ 1/4W 1% 茶黒黒赤茶 br-blk-blk-r-br 1/4W E-W
R11 10Ω 1/4W 1% 茶黒黒金茶 br-blk-blk-gld-br 1/4W W-E

局発 - 完成ステージ

基板表面

View of Completed Top

基板裏面

View of Completed Bottom

 

 

局発 - テスト

目視検査

テスト環境

良好な光源と拡大鏡を用いて注意深く半田付けした箇所を検査し、ブリッジ、イモ半田、接触不良等が無いかチェックします。

電流テスト

テスト環境

(測定値は Leonard KC0WOXの好意により提供されております。)

テスト計測値

テストポイント 単位 公称値 筆者の測定値 実際の値
制限抵抗あり mA < 12 7.3 _______
制限抵抗無し mA < 20 14.1 _______

電圧テスト

テスト環境

計測した電圧にはAC成分が含まれる場合があり、デジタルテスタ(DMM)によっては実際の電圧より高く表示される場合がありますのでご注意願います。

筆者は、オシロスコープを用いてDC電圧をR17で計測したところ、DC 2.6V位でした。

測定値

テストポイント 単位 公称値 筆者の測定値 実際の値
R11 ヘアピン DC V 4.5 - 5 4.9 _______
R15 ヘアピン DC V < R11 ヘアピン値 4.7 _______
R12 ヘアピン DC V < 2.5 2.3 _______
R17 ヘアピン DC V > 2.5 4.2 _______

局発出力テスト

テスト環境

部品記号 バンド 周 波 数
X1 160m 7.3728 MHz
X1 80m 14.06 MHz
X1 40m 28.060 MHz
X1 30m 13.5 MHz
X1 20m 18.73 MHz
X1 15m 28.06 MHz
<a name=局発出力テスト
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