OPアンプ部

動作原理

ミキサーからの低レベルのINフェーズ(I)とクアッドレチャー(Q) IF信号は、C5とC6上でサンプリングされます。

OPアンプは、IとQ信号を160/80/40mでは約100Ω倍、30/20/15mでは約500倍に増幅しています。

1/3ハーモニックサンプリングによるロスを補う為、より高利得で低ノイズのLT6231がハイバンドで使用されています。これらのハイバンドでは、大気雑音が低いので、より高感度の受信機を用いることが可能です。

OPアンプ部回路

(抵抗テストポイント (ヘアピン頂部、若しくは左側のリード) は、回路上で赤い印が付いています。)

(クリックすると全体の回路図が表示されます。)Operational Amplifiersschematic

(上記回路図には、クリック可能な部分があります。関連する情報を見ることが可能です。)

OPアンプ部 - 部品表

詳細部品表

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考回路セグメント
C074.7 uF 10%475セラコン  OPアンプ
C08バンド固有その他  OPアンプ
C09バンド固有その他  OPアンプ
R031kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WW-E OPアンプ
R041kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WW-E OPアンプ
R0510Ω 1/4W 1%茶黒黒金茶 br-blk-blk-gld-br1/4WE-W OPアンプ
R0610Ω 1/4W 1%茶黒黒金茶 br-blk-blk-gld-br1/4WE-W OPアンプ
R07バンド固有その他S-N OPアンプ
R08バンド固有その他E-W OPアンプ
R09100Ω 1/6W 5%茶黒茶金 br-blk-br-gld1/6WE-W OPアンプ
R10100Ω 1/6W 5%茶黒茶金 br-blk-br-gld1/6WE-W OPアンプ
U4バンド固有その他  OPアンプ

160mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考回路セグメント
C081500 pF 10%152セラコン  OPアンプ
C091500 pF 10%152セラコン  OPアンプ
R071kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WS-N OPアンプ
R081kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WE-W OPアンプ
U4TVL2462CD dual opampTVL2462CD TVL2462CDSOIC-8  OPアンプ

80mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考回路セグメント
C081500 pF 10%152セラコン  OPアンプ
C091500 pF 10%152セラコン  OPアンプ
R071kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WS-N OPアンプ
R081kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WE-W OPアンプ
U4TVL2462CD dual opampTVL2462CD TVL2462CDSOIC-8  OPアンプ

40mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考回路セグメント
C081500 pF 10%152セラコン  (1000pF - 102 に取替え可能) OPアンプ
C091500 pF 10%152セラコン  (1000pF - 102 に取替え可能) OPアンプ
R071kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WS-N OPアンプ
R081kΩ 1/4W 1%茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br1/4WE-W OPアンプ
U4TVL2462CD dual opampTVL2462CD TVL2462CDSOIC-8  OPアンプ

30バンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考回路セグメント
C08220 pF 5%221セラコン  OPアンプ
C09220 pF 5%221セラコン  OPアンプ
R074.99kΩ 1/4W 1%黄白白茶茶 y-w-w-br-br1/4WS-N OPアンプ
R084.99kΩ 1/4W 1%黄白白茶茶 y-w-w-br-br1/4WE-W OPアンプ
U4LT6231LT6231 LT6231SOIC-8  OPアンプ

20mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考回路セグメント
C08220 pF 5%221セラコン  OPアンプ
C09220 pF 5%221セラコン  OPアンプ
R074.99kΩ 1/4W 1%黄白白茶茶 y-w-w-br-br1/4WS-N OPアンプ
R084.99kΩ 1/4W 1%黄白白茶茶 y-w-w-br-br1/4WE-W OPアンプ
U4LT6231LT6231 LT6231SOIC-8  OPアンプ

15mバンド固有部品

確認部品記号部品記号カテゴリ向き備考回路セグメント
C08220 pF 5%221セラコン  OPアンプ
C09220 pF 5%221セラコン  OPアンプ
R074.99kΩ 1/4W 1%黄白白茶茶 y-w-w-br-br1/4WS-N OPアンプ
R084.99kΩ 1/4W 1%黄白白茶茶 y-w-w-br-br1/4WE-W OPアンプ
U4LT6231LT6231 LT6231SOIC-8  OPアンプ

OPアンプ - 取付概要

OPアンプ - 詳細取付方法

基板の裏面

OPアンプの取り付け

バンド固有のOPアンプを基板の裏面に取り付けます

ローバンド (160m, 80m, 40m) は TTLV2462を用います

ハイバンド (30m, 20m, 15m) は LT6231を用います

参考 SMT ICの取り付け方法ヒント

Install OpAmp photo

確認 回路記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
U4 バンド固有 その他  

基板の表面

Operational Amplifiers Top View

バンド固有部品の取り付け

バンド固有のコンデンサと抵抗を取り付けます。

参照 バンド固有部品の値チャート

参考  抵抗の向きと取り付けのヒント

参考 セラコンの特定及び取り付けのヒント

確認 回路記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
C08 バンド固有 その他  
C09 バンド固有 その他  
R07 バンド固有 その他 S-N
R08 バンド固有 その他 E-W

残りの部品を取り付けます

参考  抵抗の向きと取り付けのヒント

参考 セラコンの特定及び取り付けのヒント

確認 回路記号 部品 記号 カテゴリ 向き 備考
C07 4.7 uF 10% 475 セラコン  
R03 1kΩ 1/4W 1% 茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br 1/4W W-E
R04 1kΩ 1/4W 1% 茶黒黒茶茶 br-blk-blk-br-br 1/4W W-E
R05 10Ω 1/4W 1% 茶黒黒金茶 br-blk-blk-gld-br 1/4W E-W
R06 10Ω 1/4W 1% 茶黒黒金茶 br-blk-blk-gld-br 1/4W E-W
R09 100Ω 1/6W 5% 茶黒茶金 br-blk-br-gld 1/6W E-W
R10 100Ω 1/6W 5% 茶黒茶金 br-blk-br-gld 1/6W E-W

OPアンプ - 完成ステージ

基板表面

View of Completed Top

 

基板裏面

View of Completed Bottom

OPアンプ - テスト

警告!

テスト環境

テストを行う場合、適切なESD(静電気破壊)防止措置を講じてください。OPアンプICは、静電気に弱いのでご注意願います。

目視検査

テスト環境

良好な光源と拡大鏡を用いて注意深く半田付けした箇所を検査し、ブリッジ、イモ半田、接触不良等が無いかチェックします。

OPアンプICのピン接合部分には細心の注意を払ってください。必要であればフラックスを用いて接合部を半田ごてでナメてください。過度に半田が残ってしまった場合はウイック等で吸い取ってください。

電流テスト

テスト環境

このテストは、基板にDC 12Vを加えてください。

測定値

テストポイント 単位 公称値 筆者の測定値 実際の値
100Ωの制限抵抗有り mA< 3026.6_______
制限抵抗無し mA< 3026.9_______

電圧テスト

テスト環境

U4の各ピンとグランド間の電圧を測定します。ランド側でなく、実際U4のピン上での電圧を測定してください。

予想される電圧は、下記の表に示してあります:

Voltage Tests

測定値

テストポイント 単位 公称値 筆者の測定値 実際の値
Pin 1DC V2.52.46_______
Pin 2DC V2.52.46_______
Pin 3DC V2.52.46_______
Pin 4DC V00_______
Pin 5DC V2.52.46_______
Pin 6DC V2.52.46_______
Pin 7DC V2.52.46_______
Pin 8DC V54.94_______

機能テスト (回路が完全に理解できる上級者の方以外お勧めいたしません。)

テスト環境

各OPアンプセクションのゲインをテストします。OPアンプの反転入力を抵抗(Rt)を接続することによりグランドに落とします。これによりテスト電流 (2.5 ÷ Rt)が発生し、各フィードバック抵抗 (Rf - R7又はR8)を介して得られる各OPアンプセクションからの出力からフィードバックされる電流によりバランス化されています。各OPアンプセクションの出力電圧は、2.5 x Rf ÷ Rt だけ公称値の2.5Vから増加します。

テスト抵抗(Rt)の値は、使用されているOPアンプにより異なります::

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