Softrock Lite II 04_OPアンプ
OPアンプ部
動作原理
ミキサーからの低レベルのINフェーズ(I)とクアッドレチャー(Q) IF信号は、C5とC6上でサンプリングされます。
OPアンプは、IとQ信号を160/80/40mでは約100Ω倍、30/20/15mでは約500倍に増幅しています。
1/3ハーモニックサンプリングによるロスを補う為、より高利得で低ノイズのLT6231がハイバンドで使用されています。これらのハイバンドでは、大気雑音が低いので、より高感度の受信機を用いることが可能です。
OPアンプ部回路
(抵抗テストポイント (ヘアピン頂部、若しくは左側のリード) は、回路上で赤い印が付いています。)
(クリックすると全体の回路図が表示されます。)(上記回路図には、クリック可能な部分があります。関連する情報を見ることが可能です。)
OPアンプ部 - 部品表
詳細部品表
確認 | 部品記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 | 回路セグメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C07 | 4.7 uF 10% | 475 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | C08 | バンド固有 | その他 | OPアンプ | |||
❏ | C09 | バンド固有 | その他 | OPアンプ | |||
❏ | R03 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | W-E | OPアンプ | |
❏ | R04 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | W-E | OPアンプ | |
❏ | R05 | 10Ω 1/4W 1% | 茶黒黒金茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | R06 | 10Ω 1/4W 1% | 茶黒黒金茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | R07 | バンド固有 | その他 | S-N | OPアンプ | ||
❏ | R08 | バンド固有 | その他 | E-W | OPアンプ | ||
❏ | R09 | 100Ω 1/6W 5% | 茶黒茶金 | 1/6W | E-W | OPアンプ | |
❏ | R10 | 100Ω 1/6W 5% | 茶黒茶金 | 1/6W | E-W | OPアンプ | |
❏ | U4 | バンド固有 | その他 | OPアンプ |
160mバンド固有部品
確認 | 部品記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 | 回路セグメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C08 | 1500 pF 10% | 152 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | C09 | 1500 pF 10% | 152 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | R07 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | S-N | OPアンプ | |
❏ | R08 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | U4 | TVL2462CD dual opamp | TVL2462CD | SOIC-8 | OPアンプ |
80mバンド固有部品
確認 | 部品記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 | 回路セグメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C08 | 1500 pF 10% | 152 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | C09 | 1500 pF 10% | 152 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | R07 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | S-N | OPアンプ | |
❏ | R08 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | U4 | TVL2462CD dual opamp | TVL2462CD | SOIC-8 | OPアンプ |
40mバンド固有部品
確認 | 部品記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 | 回路セグメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C08 | 1500 pF 10% | 152 | セラコン | (1000pF - 102 に取替え可能) | OPアンプ | |
❏ | C09 | 1500 pF 10% | 152 | セラコン | (1000pF - 102 に取替え可能) | OPアンプ | |
❏ | R07 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | S-N | OPアンプ | |
❏ | R08 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | U4 | TVL2462CD dual opamp | TVL2462CD | SOIC-8 | OPアンプ |
30バンド固有部品
確認 | 部品記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 | 回路セグメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C08 | 220 pF 5% | 221 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | C09 | 220 pF 5% | 221 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | R07 | 4.99kΩ 1/4W 1% | 黄白白茶茶 | 1/4W | S-N | OPアンプ | |
❏ | R08 | 4.99kΩ 1/4W 1% | 黄白白茶茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | U4 | LT6231 | LT6231 | SOIC-8 | OPアンプ |
20mバンド固有部品
確認 | 部品記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 | 回路セグメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C08 | 220 pF 5% | 221 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | C09 | 220 pF 5% | 221 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | R07 | 4.99kΩ 1/4W 1% | 黄白白茶茶 | 1/4W | S-N | OPアンプ | |
❏ | R08 | 4.99kΩ 1/4W 1% | 黄白白茶茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | U4 | LT6231 | LT6231 | SOIC-8 | OPアンプ |
15mバンド固有部品
確認 | 部品記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 | 回路セグメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C08 | 220 pF 5% | 221 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | C09 | 220 pF 5% | 221 | セラコン | OPアンプ | ||
❏ | R07 | 4.99kΩ 1/4W 1% | 黄白白茶茶 | 1/4W | S-N | OPアンプ | |
❏ | R08 | 4.99kΩ 1/4W 1% | 黄白白茶茶 | 1/4W | E-W | OPアンプ | |
❏ | U4 | LT6231 | LT6231 | SOIC-8 | OPアンプ |
OPアンプ - 取付概要
- OPアンプを取り付けます
- バンド固有部品を取り付けます
- 残りの部品を取り付けます
- OPアンプステージのテスト
OPアンプ - 詳細取付方法
基板の裏面
OPアンプの取り付け
バンド固有のOPアンプを基板の裏面に取り付けます
ローバンド (160m, 80m, 40m) は TTLV2462を用います
ハイバンド (30m, 20m, 15m) は LT6231を用います
- U4を1番ピンがランドの1番ピンにくるように配置します。1番ピンは、基板上に[1](あるいは人によっては[0]に見えます)とマークされいます。SOICフラットパッケージのICの場合、印刷文字が正しく読める位置にある場合、通常 1番ピンは左下になります。
- U4の隅にあるピンのどれかを仮半田しピンがランド全体に正しく配置するようにします。
- U4の向きを再確認後、良好な光源と拡大鏡を用いてピンの配置がランドに対して適切かどうか確認してから、細心の注意を払いながらピンの半田付けを行ってください。
確認 | 回路記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
❏ | U4 | バンド固有 | その他 |
基板の表面
バンド固有部品の取り付け
バンド固有のコンデンサと抵抗を取り付けます。
確認 | 回路記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C08 | バンド固有 | その他 | |||
❏ | C09 | バンド固有 | その他 | |||
❏ | R07 | バンド固有 | その他 | S-N | ||
❏ | R08 | バンド固有 | その他 | E-W |
残りの部品を取り付けます
確認 | 回路記号 | 部品 | 記号 | カテゴリ | 向き | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
❏ | C07 | 4.7 uF 10% | 475 | セラコン | ||
❏ | R03 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | W-E | |
❏ | R04 | 1kΩ 1/4W 1% | 茶黒黒茶茶 | 1/4W | W-E | |
❏ | R05 | 10Ω 1/4W 1% | 茶黒黒金茶 | 1/4W | E-W | |
❏ | R06 | 10Ω 1/4W 1% | 茶黒黒金茶 | 1/4W | E-W | |
❏ | R09 | 100Ω 1/6W 5% | 茶黒茶金 | 1/6W | E-W | |
❏ | R10 | 100Ω 1/6W 5% | 茶黒茶金 | 1/6W | E-W |
OPアンプ - 完成ステージ
基板表面
基板裏面
OPアンプ - テスト
警告!
テスト環境
テストを行う場合、適切なESD(静電気破壊)防止措置を講じてください。OPアンプICは、静電気に弱いのでご注意願います。目視検査
テスト環境
良好な光源と拡大鏡を用いて注意深く半田付けした箇所を検査し、ブリッジ、イモ半田、接触不良等が無いかチェックします。
OPアンプICのピン接合部分には細心の注意を払ってください。必要であればフラックスを用いて接合部を半田ごてでナメてください。過度に半田が残ってしまった場合はウイック等で吸い取ってください。
電流テスト
テスト環境
- 各テストにおいて、電流計は電源のプラス側の線と基板の電源[+]ホール間に入れてください。
- 最初のテストでは、100Ωの抵抗を直列に挿入して使います。
- 2番目のテストでは、抵抗無しに測定します。
このテストは、基板にDC 12Vを加えてください。
測定値
テストポイント | 単位 | 公称値 | 筆者の測定値 | 実際の値 |
---|---|---|---|---|
100Ωの制限抵抗有り | mA | < 30 | 26.6 | _______ |
制限抵抗無し | mA | < 30 | 26.9 | _______ |
電圧テスト
テスト環境
U4の各ピンとグランド間の電圧を測定します。ランド側でなく、実際U4のピン上での電圧を測定してください。
予想される電圧は、下記の表に示してあります:
- 5V (4.5 〜 5.4の間)
- 2.5V (5Vラインの約50%の値)
測定値
テストポイント | 単位 | 公称値 | 筆者の測定値 | 実際の値 |
---|---|---|---|---|
Pin 1 | DC V | 2.5 | 2.46 | _______ |
Pin 2 | DC V | 2.5 | 2.46 | _______ |
Pin 3 | DC V | 2.5 | 2.46 | _______ |
Pin 4 | DC V | 0 | 0 | _______ |
Pin 5 | DC V | 2.5 | 2.46 | _______ |
Pin 6 | DC V | 2.5 | 2.46 | _______ |
Pin 7 | DC V | 2.5 | 2.46 | _______ |
Pin 8 | DC V | 5 | 4.94 | _______ |
機能テスト (回路が完全に理解できる上級者の方以外お勧めいたしません。)
テスト環境
各OPアンプセクションのゲインをテストします。OPアンプの反転入力を抵抗(Rt)を接続することによりグランドに落とします。これによりテスト電流 (2.5 ÷ Rt)が発生し、各フィードバック抵抗 (Rf - R7又はR8)を介して得られる各OPアンプセクションからの出力からフィードバックされる電流によりバランス化されています。各OPアンプセクションの出力電圧は、2.5 x Rf ÷ Rt だけ公称値の2.5Vから増加します。
テスト抵抗(Rt)の値は、使用されているOPアンプにより異なります::
- TLV2462 (160m, 80m, 40mキット)、 Rtに2.2kΩを使用します
- LT6231 (30m, 20m, 15mキット)、Rtに10kΩを使用します
- 電源をONにし、OPアンプの1番ピン(R8のヘアピン)の電圧を測定します。2.5V以下であるべきです。
- 電源をOFFにし、ワニ口クリップ等で Rt をR6のヘアピンとグランド間に接続します。(これにより、バンドにより異なりますが2.2kΩ又は10kΩの入力抵抗(Rt)を供給します。)
- 電源をONにしR8のヘアピン上の電圧を測定します。以下の電圧が得られます:
- TLV2462, Rt=2.2kΩ、 R7, R8 = 1kΩの時: DC 3.6V以下
- LT6231, Rt=10kΩ、 R7, R8=4.99kΩの時: DC 3.75V以下
- Rtを取り除き、出力電圧がDC 2.5V以下になるか確認ください
- 同様にOPアンプ2で同じテストをします。R6がR5に、R8をR7にします。
機能テスト
測定値
テストポイント 単位 公称値 筆者の測定値 実際の値 R7 - Rt無し (全キット) DC V 2.5 2.48 _______ R8 - Rt無し (全キット) DC V 2.5 2.46 _______ R7 - Rt有り (160m, 80m, 40mキット) DC V 3.6 3.61 _______ R8 - Rt有り (160m, 80m, 40mキット) DC V 3.6 3.59 _______ R7 - Rt有り (30m, 20m, 15mキット) DC V 3.8 未測定 _______ R8 - Rt有り (30m, 20m, 15mキット) DC V 3.8 未測定 _______