FA-VA5 操作マニュアル - 単独使用編
Version 1.07 (2018年7月11日時点)
Prepared by ICAS Enterprises
セットアップ
Operating Modeで「Dwn」ボタンを押していくと、一番最後の項目がSetupメニューなります。そこで「Sel」を押すと、下記画面が表示されます。
更に、「Dwn」ボタンでスクロールすると、下記の項目が表示されていきます。
●Language (言語)
●5 Band Frequencies
●Clock
●Sweep DSP Mode
●Cal/Port Model Master
●Cal/Port Model Actual
●SOL All Frequencies
●Callsign
●Backlight Mode
●Display Update Cycle
●USB Auto Mode
●Delta Frequency
●SOL
●Z0 Base
●Impedance Model
●Z Range Sweep
●Firmware
●Reset
Language (言語)
英語とドイツ語の選択が可能ですが、通常は英語モードのままご使用ください。
5 Band Frequencies
Multi Frequ Modesで使用する、5バンドの周波数をここで事前設定します。「5 Band Frequncies」にカーソルを合わせて「Sel」ボタンを押すと、次の画面が表示されます。
f1 = 1番目の周波数です 単位 = Hz
そのままでOKであれば、「Ent」(中央もしくは右)ボタンを押すとf2に進みます。
周波数を変更する場合は、「D/S」ボタンを押すと、1桁ずつ左に移動していきますので、該当桁で、「-」「+」ボタンを使用して数値を変更していきます。最終的に一番左の桁まで移動後、「D/S」ボタンを押すと、上記画面に戻りますので、「Ent」を押して、f1周波数を確定してください。
その後、f2、f3, f4, f5の画面がでてきますので、上記と同様な設定を行ってください。f5で「Ent」を押すと、設定が終了し、自動的にSetup画面に戻ります。
Clock
日時を入力します。「D/S」で項目が移動します。[-」「+」で数値を調整します。最後の項目(年)設定後、「D/S」を押すと「ENT」と表示されますので、「ENT]ボタンを押してSetup画面に戻ってください。
Sweep DSP Mode
測定モードのスイープ速度を設定します。
Fast: 高速モード - 精度が落ちます
Standard: 標準モード - 標準精度です
Precise: 精密モード - 速度が落ちます
Cal/Port Model Master
マスターキャリブレーションで使用する、SOLキットのパラメーターを入力します。
FA-VA5付属SOL BNCキット及びSDR-Kits社BNC-SOL キットの共通入力パラメーター:
Short-Delay/ps: -113.52
Open-Delay/ps: -41.66
SDR-Kits社BNC-SOL キット固有パラメータ:
Load-Delay/ps: 付属データーシートの値を入力
Load-R/Ohm: 付属データーシートの値を入力
Load-L/nH: 付属データーシートの値を入力
その他の項目は、入力しないでください。
尚、詳細に関しましては、下記を参照願います。
http://icas.to/fa-va5/op/cal.htm
Cal/Port Model Actual
測定モードで使用するクイックキャリブレーションで使用する、SOLキットのパラメーターを入力します。
入力方法は、Cal/Port Model Masterに準じます。
SOL All Frequencies (マスターキャリブレーション)
マスターキャリブレーションを行うメニューです。詳細に関しましては、下記リンクを参照願います。
http://icas.to/fa-va5/op/cal.htm
Callsign (任意設定)
アマチュア無線のコールサインやニックネーム等を入力します。この項目は任意設定です。
Backlight Mode
バックライトのモードを設定します。
Off: バックライトを使用しません。(消費電力の節約になります。)
Dim: 節約モード
On: 常に点灯します。
Auto: ボタンを押した場合にのみ、下記「Backlight Auto Time」で設定した時間だけ点灯します。
Backlight Auto Time: Autoの場合に点灯する時間を設定します。単位=秒
Backlight %: バックライトの明るさを調整します。
Display Update Cycle
画面表示速度を選択します。
Slow: 表示速度が遅くなりますが、消費電流は少なくなります。
Medium: ミディアム速度
Fast: 表示速度が速くなりますが、消費電流は大きくなります。
USB Auto Mode
FA-VA5をUSBケーブルでPCに接続した場合のモードを選択します。
On: 接続後、自動的にPC連動モードに入ります。
Off: 接続後もFA-VA5は単独使用モードになっています。PC連動モードにするには、手動でOperating Mode->USB画面に移動する必要があります。
Delta Frequency (周波数微調整)
内蔵 26MHz TCXO (0.5ppm)の周波数偏差を調整するメニューです。通常、単独モードでFA-VA5を使用する場合には調整する必要はほとんどありません。PCに接続し、VNWAソフトと連動して1Hzまでの解像度で使用する場合には、有意義な場合もあります。
●Operating Mode->Frequency Generatorにし、周波数を、26 000 000 Hzに設定します。
●その出力を、高精度周波数カウンターで読み取ります。
●その差を記録します。周波数実測値 - 26,000,000Hz = +/-
●Setup->Delta Frequency を開くと下記画面になります。
「D/S」ボタンを押すと、1Hzの桁にカーソルが表示されますので、「-」「+」ボタンを使用して、剪lを入力していきます。一番左の桁で「D/S」を押すと「ENT」と表示されますので「ENT]ボタンを押して終了します。
念の為、Operating Mode->Frequency Generatorに戻り、周波数カウンターで再度測定してください。
SOL
On: マスターキャリブレーションを有効にします。(ただし、マスターキャリブレーションを行っていない場合にOnにすると、測定値がデタラメになりますので、マスターキャリブレーションを有効にするには、SOLがOnになっているか確認願います。)マスターキャリブレーションを使用している場合、測定画面の右中央に「M」と表示されます。
Off: FA-VA5内蔵のキャリブレーションテーブルを使用した測定になります。その場合、測定画面の右中央に「-」と表示されます。なお、クイックキャリブレーションを行った場合は、そちらを使用します。その場合、測定画面右中央の表示が「C」となります。
Z0 Base
キャリブレーションに使用する基本インピーダンスを設定します。通常は50 Ohmでご使用ください。
25 Ohm、75 Ohmのオプションがあります。
Impedance Model
測定するモデルを選択します。
Serial: シリアル(直列)回路モード (初期値):
Parallel: パラレル(並列)回路モード
から選択可能です。
Z Range Sweep
インピーダンスの最大測定値を選択します。
200 Ohm: 初期値
400 Ohm:
800 Ohm:
から選択可能です。
ご注意: FA-FA5のハードウェア能力からして、800Ωは性能を超えていますので、精度が落ちます。
Firmware
USB経由でPCからファームウェアをアップデートする時に使用します。
現時点では、アップデート用ソフトが公開されておりませんので使用致しせん。
アップデートがあった時点で、本マニュアル及び、弊社ダウンロードサイトにてアップデート方法をご案内致します。
Reset (初期化)
工場出荷値に全てのパラメーターをリセットする場合に使用します。
Setup->Resetを開き、「Confirm」にカーソルを合わせ、「Sel」を押してください。
ご注意:
●マスターキャリブレーションデータ、キャプチャーデーター等全てが消えますので、ご注意願います!
●必要項目の設定を再度行ってください。
●Resetを行った場合にOperating Mode->Setup->SOLがOnになっていると、測定画面右中央に「M」と表示され、あたかもマスターキャリブレーションが有効という誤表示が出ます。この状態では測定を行うことはできません。マスターキャリブレーションを使用するには、再度マスターキャリブレーションを行う必要があります。
強制リセット方法
FA-VA5の動作がおかしな場合は、下記の方法で強制リセットを行ってください。
●FA-VA5の電源をOFFにします。
●左、中央、右ボタンを同時に押します。
●電源を入れ、必要項目を変更します。
以上がセットアップの説明です。
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