RSP2/pro UFH帯用周波数校正方法

RSP2/proを校正する場合、HF帯においては、5MHz, 10MHz, 15MHz, 20MHz等に標準電波がありますので、比較的周波数校正は容易に行うことが可能です。日本国内においては、UFH帯には地上デジタル放送がありますので、こちらを校正に利用することが可能です。

地デジ放送の各物理チャンネルの5617番目のキャリアは非常に正確で安定しており、受信機の周波数校正に利用可能です。

各物理チャンネルの5617番目のキャリア周波数の計算は、下記の通りです。

居住地域で利用できる物理チャンネルを確認する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
上記のURLから居住地域の利用可能な放送チャンネルを見つけます。
例: 東京スカイツリー
NHKG=27チャンネル


次に、物理チャンネルの周波数範囲(下限周波数)を求めます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E5%91%A8%E6%B3%A2%E6%95%B0%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB#地上波アナログ放送
物理チャンネル 27 = 554MHz 〜 560MHz

該当物理チャンネルの下限に、5,928,571Hzを加えます(正確には、5,928,571.428...Hzですが、小数点以下は切り捨てます)。
物理チャンネル 27 の5617番目のキャリア周波数:
554MHz(バンド下限周波数) + 5.928571MHz = 559.928571MHz

RSP2/proで該当チャンネルを受信した例:


校正方法
バンドを2200m又は、630mに切り替えます。MAINパネルのSRが2MHzに、DECがを32になっていることを確認します。(できるだけ狭い帯域で校正を行う為、バンド帯域設定が狭いLF/MF帯に一旦切り替えてから、TUNEで周波数を入力してください。)
LO LOCKを外し、TUNEで周波数を入力してください。受信周波数とLOは最低でも数kHz離しておいてください。
この例では、物理チャンネル 27を利用していますので、TUNEを5,599,928,571Hzに合わせます。モードはCWにしてください。
MAIN SPのZOOM機能を使用して、目的周波数が中心となるようにスペクトラム画面を最大に拡大してください。

この例では、右側にキャリアがズレています。どれだけズレているかを確認するにはAUX SP画面を最大にズームして、キャリアがどれだけズレているか確認します。ここでは、約 267Hzズレていることがわかります。(1067−800Hz)

次に、MAIN−>SETT−>「CAL」タブを開き、下記の画面になる様に「Crystal Calibration」の値を調整してください。

これで校正が終了しました。但し、0.5ppmのTCXOですので、この周波数帯においては、多少の温度変化があっても数十Hzの周波数変動が観察されることがしばしばございます。できるだけRSP2/proの筐体を温度変化がない場所に設置してください。

EME/JT65等の周波数精度が高い用途には、下記のGPSDOを外部クロックとしてご使用されることを推奨致します。
http://icas.to/lineup/gpsdo-lb-mini.htm




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