RSP2/pro用SDRuno日本語ユーザーズマニュアル
(Version 1.31 - 2019年4月9日時点)
Prepared by ICAS Enterprises
RX Control
MAINウィンドウのRXをクリックするとRX CONTROLウィンドウが開きます。
VRX番号表示 0-00の意味:
最初の0は、起動されたSDRunoソフトの順番、00はインスタンス#0 におけるVRXの
番号、すなわち VRX #0 を表します。
インスタンス#1(2番目に起動したSDRuno)上の、VRX #2 (3番目に起動したVRX)の例:
SETT.
クリックすると、下記ウィンドウが開きます。隠れているタブは右上の左右横向きの三角をクリックすることで表示させます。
●AGC (ソフトウェア側のAGC)
クリックすると、下記画面になります。
Att: アタックタイム
Hold Fast-MED-SLOW: 後述のAGC - OFF - SLOW - MED - MED用プリセット。
Rel: リリースタイム
AGCに関しまして詳しく無い場合は、初期値のままご使用ください。
●OUT
クリックすると、下記画面になります。
WME Output Device: SDRunoオーディオ出力の接続先をプルダウンメニューより指定します。
Output Routing: オーディオ出力のルーティングを設定します。LEFT=左チャンネル、RIGHT=右チャンネル、Both=両チャンネル
Lock Output Fractional Resampler: チェックするとアウトプットフラクショナルリサンプラーが無効になります。
尚、デバイスを変更した場合、一旦MAINウィンドウの「PLAY!」ボタンをクリックして、再度クリックすることにより、変更が有効となります。
●SAM/HP (SAM用PLL AGC)
クリックすると、下記画面になります。
PLL AGC: 左右にドラッグして、SAM(同期検波)用PLL AGCのリリースタイムを設定します。
PLL T.C. - FAST-SLOW: PLLの時定数を、FAST又はSLOWに設定します。
FILTER BW +/- Hz: フィルター帯域を入力します。
HP Filter FC: ハイパスフィルターのカットオフ周波数を入力します。
(SAM受信に詳しくない方は、そのままの設定でご使用ください。)
●RDS
日本国内では使用しません。
●CAT (ご注意!この機能は実際のトランシーバーとの連動には使用しません。)
クリックすると下記画面になります。CAT上でSDRunoがバーチャル親機(トランシーバー)として動作します。物理ポートではなく、バーチャルポート同士で使用する場合に利用します。(例:HRDとの連動 - ハードトランシーバーが無い状況)
COM Device: SDRunoのバーチャルCOMポートをドロップダウンリストより選択指定します。
Baud Rate: CATのボーレートをドロップダウンリストより選択します。
ENABLE & CONNECT: チェックすると、CAT機能を有効にし、接続開始します。
RX MODE CTRL: 受信時のモードも同期させます。
HRDとの連動の例:
1. VPSE等で、COM10とCOM11のペアを作成します。
2. HRD側は、TS-440Sとして設定。COMポートをCOM11に指定。
3. 「Connect」をクリックすると、連動が開始されます。
●ORIG
クリックすると下記画面になります。CATの設定画面です。詳細はCATを参照願います。
RIG1/RIG2: 接続対象のリグを選択します。
SYNC VRX --> RIG: バーチャルRXを外部トランシーバーへ同期させます。
SYNC RIG -- > VRX: 外部トランシーバーをバーチャルRXへ同期させます。
SYNC CENTER FREQ. (LO): LO周波数に同期させます。
SYNCH RX MODE: 受信モードも同期させます。
●MISC
クリックすると下記画面になります。
SELECTIVITY FILTER TAPS: 選択性フィルターのタップ数を指定します。
S-METER HOLD IN PK MODE: Sメーターをピークホールドモードにします。
VRX BACKGROUND COLOUR: バーチャルRXのバックグランドカラーをドロップダウンリストより選択します。
●CAL
クリックすると下記画面になります。周波数校正用の設定画面です。
1. 受信モードをSAMにします。
2. 受信周波数を周波数基準局もしくは高精度SGの周波数にセットします。
3. [AUTO CAL]ボタンをクリックします。
これで自動的にRSP2の周波数が基準周波数に校正されました。
RDSW
日本では使用しません。
EXW
クリックすると下記EX CONTROLウィンドウが開きます。
BW: ノッチフィルターの帯域幅を設定します。
FREQ: ノッチフィルターの中心周波数をHz単位で設定します。
N1-N4: 後述のNCH1-NCH4(ノッチフィルター)に相当します。
AM SOFT FILTER: 「SOFT」ボタンをクリックするとAMソフトフィルターが有効になります。
FC: AMソフトフィルターのカットオフ周波数を指定します。マウスホイールで変更します。
AGC: 左右にスライドすることによりAGCの閾値を調整します。
NB: 左右にスライドすることによりノイズブランカーの閾値を調整します。
NR: 左右にスライドすることによりノイズリダクションの閾値を調整します。
CWPK: 左右にスライドすることによりCWPK(CWのピークに自動同調する機能)の閾値を調整します。
FM: 「DEEM」ボタンをクリックすると、ディエンファシス機能が有効になります。
50uS / 75uS: DEEMが有効の場合どちらかに設定します。50uSは米国以外の地域、75uSは米国地域用です。「OFF」ボタンをクリックして有効な状態にした場合、DEEMボタンが有効になっていたとしても機能しません。
AFC: 「AFC」ボタンをクリックすると自動周波数同調機能が有効になります。
MONO: クリックするとモノラル受信モードになります。
FMS-NR(ボタン): クリックするとFMステレオ用ノイズリダクションが有効になります。
FMS-NR(スライドバー):左右にスライドすることによりFMS-NRの閾値を調整します。
PDBPF: クリックするとピュアデータバンドパスフィルターが有効になります。「LC」で低域カットオフ周波数を、「HC」で広域カットオフ周波数を設定します。マウスホイールで設定します。
RSYN1
クリックすると、Omni-RigのRig1と同期を開始します。
MCTR
クリックすると、メモリースロットがこのVRXに適用されます。
TCTR
クリックすると、TMATEと連動されます。
周波数チューニング
マウスのカーソルを変更する桁上にもっていくと、桁の上には、黄色のバーが表示されます。そこでマウスのスクロールホイールを使用して数値を上下させることが出来ます。
又、何れかの桁上で左クリックすると、一旦周波数表示は 0 になりますので、キーボードから直接周波数を打ち込むことも可能です。(キーボードのSPACEキーを押すことでも0にすることが出来ます。) 入力終了後 Enter キー又はEnterボタンで周波数を確定してください。
594kHzに設定する例:
キーボードの数字キーから 5 9 4 と入力後、キーボードのEnterキーを押すか、RX CONTROLのEnterボタンをクリックします。
594MHzに設定する例:
5 9 4 と入力後、右にあるボタンをクリックすると、594MHzに設定されます。
594,123Hzに設定する例:
5 9 4 と入力後、ボタンをクリックし、 続けて1 2 3 を入力後 Enterを押すと、594,123Hzに設定されます。
周波数ステップの設定:
桁の範囲外にカーソルを移動してマウスホイールを回転すると、事前に設定した周波数ステップで周波数を変更することが可能です。
何れかの桁上で右クリックすると、下記ドロップダウンリストが表示されます。適切なステップ値の上で左クリックすると、ステップが確定されます。
バンド切り替えボタン
Hz単位を入力する時にクリックします。
MHz単位で入力する場合、数値を入力後、クリックするとMHz単位に変換されます。
例: 7.250MHz を入力する場合、7.250 と入力後、MHzをクリックすると7.250MHzになります。
バンド切り替え:
をクリックすると、ドロップダウンリストが表示され、バンド切替ボタンのグループを変更することができます。
Ham Lower: 2200m, 630m, 160, 80m, 60m, 40m, 30m, 20m, 17m, 15m バンド
Ham Upper: 12m, 10m, 6m, 4m, 2m, 1.25m, 70cm, 33cm, 23cm バンド
Broadcast: 75m, 60m, 49m, 41m, 31m, 25m, 22m, 19m, LW, MW バンド
バンドグループ設定後、白抜き数字で表示されている何れかのバンドボタンをクリックすると、そのバンドに自動的に周波数が移動します。なお、そのバンドに応じて、SR(サンプルレート)とDEC(デシメーション)が自動的に設定されます。モードは、各バンドの主要モードが自動的に設定されます。又、各モードの帯域も自動的に設定されます。
ご注意: LO は、各バンドの中心に自動的に設定されます。バンドによってはLO LOCKがかかります。LOをズラす必要がある場合は、もう一度バンドボタンをクリックするか、LO LOCKボタンをクリックすることによりLOロックが解除されます。
Clear
周波数表示窓でキーボードから入力した周波数をクリアしたい場合にクリックします。周波数は、入力前の周波数に戻ります。
Enter
周波数表示窓で入力した周波数を確定する場合、キーボードのEnterキーと同様に、このEnterボタンをクリックすると、周波数が確定されます。
MODE
AM、SAM(同期検波)、FM、CW、DSB、LSB、USB、DGITALから、必要なモードを指定してください。
IQ OUT
V1.3より、I/Q出力がサポートされました。CW Skimmer等にバーチャチャルオーディオケーブル等でI/Qを出力することが可能になりました。必要な帯域は、FILTERで使用してください。
FM MODE
NFM: ナローFM
MFM: ミディアムFM
WFM: ワイドFM (モノラル)
SWFM: スーパーワイドFM (ステレオ) 日本でのFM放送受信向き
CW OP
CWPK: クリックすると、CWピークフィルターがONになります。
ZAP: クリックすると、周波数がズレているCW信号に瞬間的に同調します。
CWAFC: クリックすると、周波数がずれているCWに自動的に同調します。
FILTER
受信フィルター帯域を設定します。
NR
クリックするとノイズリダクションがONになります。
NOTCH
NCH1:
クリックすると、バックが白に反転します。
AUX SPウィンドウを開き、キーボードのSHIFTキーを押しながら、ノッチを適用したい周波数にマウスカーソルを合わせ、 左クリックします。指定した周波数にノッチ#1が設定されます。事前設定は、前述のRX CONTROLウィンドウ上の「EXW」ボタンをクリックして行ってください。
NCH2:
クリックすると、バックが白に反転します。
AUX SPウィンドウを開き、キーボードのSHIFTキーを押しながら、ノッチを適用したい周波数にマウスカーソルを合わせ、 右クリックします。指定した周波数にノッチ#2が設定されます。事前設定は、前述のRX CONTROLウィンドウ上の「EXW」ボタンをクリックして行ってください。
NCH3:
クリックすると、バックが白に反転します。
2000Hzにノッチが設定されます。(前述のEX CONTROLウィンドウで指定された周波数に固定。)
NCH4:
クリックすると、バックが白に反転します。
2500Hzにノッチが設定されます。(前述のEX CONTROLウィンドウで指定された周波数に固定。)
NCHL
クリックすると、ノッチロックがかかり、同調周波数の増減に合わせてノッチ周波数も移動します。
NB(ノイズブランカー)
左クリックすると、有効になった項目の背景が白に反転します。
NBW: ノイズブランカー ワイド帯域モード
NBN: ノイズブランカー ナロー帯域モード
NBOFF: ノイズブランカー OFF
VFO - QM (クイックメモリー)
VFO A: クリックすると、VFO Aが有効になります。
VFO B: クリックすると、VFO Bが有効になります。
QMS: クイックメモリー保存 - 一時的にメモリーに保存します。
QMR: クイックメモリー呼び出し - 一時メモリーを呼び出します。
A > B: VFO Aの値をVFO Bにコピーします。
B > A: VFO Bの値をVFO Aにコピーします。
VOLUME
音量ボリュームを調整するには、右側のオレンジバー上にマスカーソルを合わせマウスホイールを回転させるか、左クリックしたまま左右にドラッグします。
SQLC (スケルチ)
SQLCボタンをクリックすると、背景が白になりスケルチ機能がONになります。 スレッショルドレベルを設定するには、右側の緑色のバー上にマウスカーソルを合わせマウスホイールを回転させるか、左クリックしたまま左右にドラッグします。
MUTE
MUTEボタンをクリックすると、背景が白になり音声がミュートされます。
AGC (ソフトウェア)
OFF、FAST、MED、SLOWから選択します。
Sメータ
通常のSメーターです。校正済みなので、正確なS表示を実現しています。
なお、Sメーター上で左クリックすると、FMセンターメーターになります。
Sメーターに戻すにはもう一度左クリックしてください。
Sメータモード切り替え
左クリックで切り替えます。
RMS: RMSモード
PEAK: ピークモード(背景が白に反転します)
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