RSP1A用SDRuno日本語ユーザーズマニュアル
(Version 1.3 - 2019年3月14日時点)
Prepared by ICAS Enterprises
MAINウィンドウ
SDRunoを起動すると、最初に上記画面が表示されます。SDRunoのコントロールセンターです。
主要ウィンドウを開く
ARX: クリックするとRX Controlウィンドウが開きます。
BSP1: クリックすると MAIN SPウィンドウが開きます。
CSP2: クリックするとAUX SPウィンドウが開きます。
SETT.
このボタンをクリックすると、下記の窓が開きます。
INPUT
WME Input Device及びASIO Driverに関しましては、RSP以外のサウンドカードベースのSDR受信機を使用する場合の設定用 ですので、本説明ガイドでは、説明を省略致します。
●Input Level Display
RF入力レベルの調整です。ドロップダウンで表示形式を選択します。
■Attenuationは、MAINウィンドウ上のスライダーを上にするほど減衰が大きくなります。
■Gainは、通常の受信機と同様なゲイン表示になります。(上方向にゲインが上昇します。)(1.24以前から変更になり、こちらが初期設定となりました。)
●IF Mode
Zero IF又はLow IFをドロップダウンから選択します。
Zero IF: SR帯域 最大10MHzまで (シングルモード時)
Low IF: SR帯域 最大1.5MHzまで (シングル及びデュアルモード時) (HF帯の初期設定)
IF AGC
チェックを入れると、IF(ハード) AGC (SDRplay社規定値)が使用されます。(初期値)
チェックを外すと、ゲイン調整スライドバーが表示されますので、適切な位置に手動調整します。また、AGCの知識をお持ちの方はそれぞれの値を調整して最適な状態に調整することも可能です。
CAL
●EXTERNAL FRONT END GAIN
RSPduoとSDRunoを使用した場合、Sメーターは校正済みなので、プリアンプを使用する場合や、同軸のロスを考慮する場合に値を補正するた為の項目です。
●CRYSTAL CALIBRATION
基準電波又は高精度SGを用いて発振子の誤差を調整します。
●LO PLAN FREQUENCY
RSPduoは、使用する周波数によってはLO周波数の影響で受信性能が落ちる帯域があります。通常はAUTOでかまいませんが、場合によってはドロップダウンリストから 120、144、168MHzを選択することにより、V/UHF帯域では受信性能が上がる場合がございます。
●REFERENCE CLOCK OUTPUT
チェックすることにより、RSPduo本体のリフェレンスクロック出力ポートより24MHzを取り出すことができます。
OFFSET
外部コンバーター使用時のオフセット周波数をセットします。4つまで記憶させておくことが可能です。 使用するオフセットボタンをクリックすると、オフセットが有効になります。通常は使用しませんので、「NONE」にしてください。
「CONV LO > Fin MODE」は、アップコンバーター等でLOが受信周波数より高い場合、出力スペクトラムが反転しますので、「INV」にチェックを入れてください。 その場合、I/Qも反転しないといけませんので、 Mainウインドウ->OPT->Swap I and Q Channels - (後述)で、I/Qを反転してください。
TMATE
.
TMATEコントローラー用の設定です。 (詳細に関しましては、本マニュアルでは割愛させて頂きます。)
ORIG
CAT制御に関する画面です。詳細に関しましては、CATを参照願います。
MISC
●IARU REGION 1 S-METER STANDARD
IARU Region 1 Sメーター基準にそって、Sメーターが校正されます。 通常は、チェックを入れた状態でご使用ください。 S9=50μV
●REVERSE MOUSE WHEEL
RX CONTROLにおいて、マウスホイールで周波数等を上下させる場合、チェックを入れると回転が反転します。
●SHOW UTC TIME
チェックすると、UTC時間が表示されます。
●MULTI VRX WAVE FILE MODE
SDRunoは、I/Qファイル再生と同時にVRXで受信することが可能です。 敢えてVRX #0だけ使用する場合は、チェックを外してください。
●WAVE FILE MAX RECORD LEN
I/Q録音時のファイルサイズです。64MB〜 4096MBまでの任意のサイズに設定可能です。
●WAV FILE ENCRYPTION CODE
I/Qファイルのエンクリプションコードです。通常は0000でご使用ください。
MA
このボタンがチェックされていると、開いている窓のどれかを最小化した場合、残りの窓も最小化してくれます。又、最小化されている窓のどれかを開いた場合、残りの窓も同時に開いてくれます。
チェックを外すと、それぞれの窓は、通常のウィンドウズの窓と同じ動作をします。
インスタンス番号 (#)
"0"と表示されているのは、何番目に起動したSDRunoかを表示します。もう一つSDRunoを同時に起動している場合、そのインスタンス番号は”1”と表示されます。
OPT
OPTボタンをクリックすると、下記のドロップダウンリストが表示されます。
Select Input (RSPを使用している場合は、通常は変更の必要はございません。)
ドロップダウンから、ハード入力デバイスの選択します。WAVファイルの場合は、「WAV file...」を、RSPの場合は「SDRplay RSP」を(初期値)、インプットミキサーの場合は、「Open Input Mixer..」を選択してください。
High Process Priority
Normal Process Priority
SDRunoのCPU使用率を設定します。PCに余裕があり、高性能な場合は、Highにチェックを入れると、SDRunoの処理速度が向上します。
WMME 16 bit drivers
ASIOドライバーが使用可能の場合は、選択可能ですが、RSPを使用時には、RSP動作に関係しない項目です。
Mode
下記の何れかを選択します。
●Left Ch. only - 左チャンネルのみ
●Right Ch. only - 右チャンネルのみ
●Both Channels added - 左右混合
●I(Left) / Q(RIGHT)
RSPでは、殆ど意味がございませんので、通常は 「I(Left) / Q(Right)」のまま使用します。
Swap I and Q channels
アップコンバーター等を使用する場合、スペクトラムが反転しますので、ここにチェックを入れます。
Channel Skew Calibration...
I/QバランスとLO周波数のスパイクの調整用です。クリックすると下記の画面が表示されます。
通常は、Enable Automatic IQ Correctionにチェックを入れて使用します。自動的にバランスが取れない場合は、チェックを外して下記の画面で調整します。(IQバランスの調整を行ったことがない場合は、手動調整をお奨め
致しません。)
4つのセットが選択できます。(B、2,3,4)
●RAW - 粗調整、Fine - 微調整
●Amplitude - 振幅
●Phase - 位相
●Delay Left, Right - RSPでは使用しません。
●Reset - 初期値に戻します。
●Cancel - 変更をキャンセルします。
●OK - 変更を保存します。
本画面では、手動でI/Qバランスを調整します。最良の値に調整後、4バンク内のどれかに格納後、 OKボタンで保存してください。通常、RSPで使用する場合は、敢えて調整する必要はございません。
Reset Default Settings
クリックすると、SDRunoをメーカー初期設定に戻します。セーブしたWorkspace等は、すべて消えます。SDRunoの調子が悪い場合にクリックします。又、再インストールした場合も、設定が残っていますので、その場合に初期設定にもどすためにも使用します。
Enable Auto Update Check
チェックを入れると、SDRunoのバージョンアップを自動的に知らせてくれます。(古いバージョンを使い続ける場合は、チェックを外すと、アップデートの通知が表示されなくなります。)
Auto Layouts
RSPduo風のレイアウトを自動的に行なってくれます。
User Manual
クリックすると、PDF(英語)版ユーザーズマニュアルが開きます。
About
クリックすると、下記画面が現れ、SDRunoの情報が表示されます。(Rel. 1.2の数字は、バージョンアップ毎に更新されます。) 右下の「X」印をクリックすることで閉じることができます。
SCANNER
「SCANNER」ボタンをクリックすると、下記画面が開きます。
詳細は、本マニュアルのメニューの「スキャン」を参照願います。
REC PANEL
「REC PANEL」ボタンをクリックすると、下記画面が開きます。
録音方法
SDRunoのVRXで受信中に 5 の録音ボタンをクリックすると、I/Q録音が開始されます。3 の終了ボタンを押すと、録音が終了します。
再生方法
再生する場合は、OPT->Select Input->Wav file... を選択します。「マイ ドキュメント」 フォルダーを参照し、再生するファイルを選択します。 その後、「REC PANEL」ボタンをクリックすると下記画面になります。
1 の再生ボタンをクリックすると再生が開始されます。2 で一時中断、3 で終了、4 で巻き戻し再生になります。
「File」ボタンをクリックすると、「マイドキュメント」フォルダーが開き、他の録音済みファイルを選択することが出来ます。
スケジュール録音
6の「SCHEDULE CONFIG」をクリックすると下記画面が表示されます。
Start: 開始日時を設定します。
End: 終了日時を設定します。
Engage Timer: クリックすると、上記スケジュール期間に間、録音を行います。
Cancel Timer: スケジュール録音をキャンセルします。
尚、RSPでの通常受信に戻る場合は、OPT->Select Inputで、「Wave file..」.から 「SDRplay RSP」に戻すことをお忘れなく!
BIAS-T
SMAアンテナ端子にDC 4.7V (max. 100mA)を供給します。LNA等に同軸ケーブル経由で電源を供給する場合にクリックします。尚、アクティブアンテナで使用する場合以外はONにしないでください。
SR(MHz) /DEC - Zero IFモード時
サンプルレートとデシメーションを選択します。
SR (MHz)- 2,3,4,5,6,7,8,9,10 から選択します。
DEC - 1,2,4,8,16 から選択します。(SRによって除数が存在しないものもあります。)
SR(帯域幅) ÷ DEC (除数) = IFBW (IF帯域)
Decimation - Low IFモード時 (HF帯の初期値)
サンプルレートは、1.536MHzに固定されています。(V1.3から変更になりました。)
DEC - 1,2,4,8,16,32から選択します。SR (MHz)- 2,3,4,5,6,7,8,9,10 から選択します。
ノート: Bandボタンを使用中は、Decimationは表示されません。異なった帯域やモードで使用するには、一旦該当Bandボタンをクリックして、モード変更、SR/DEC変更を行ってください。
ADD VRX
PLAYボタンが「PLAY!」表示の時(VRX0 OFFの時)にADD VRXボタンをクリックすると、VRX1(バーチャル受信機 1) が作成されます。
[1 SP1 SP2 RX] 右横のボックスが赤になっていますが、VRX1を有効にするにはここをクリックして緑色にしてください。PLAY!をクリックすると、VRX0とVRX1が同時に使用可能になります。ただし、VRX1の受信帯域はVRX0のLOと SR/DECに制限されます。
DEL VRX
VRXリストの一番最後のVRXを削除します。ただし、VRX0は削除できません。
PLAY!/STOP
一度クリックすると、受信が開始されます。もう一度クリックすると受信が止まります。
MEM PAN
周波数メモリーパネルです。詳細に関しましては後日アップデートします。
Default Workspace
お好みに合わせて配置したSP1/SP2/RX等のウィンドウの位置と大きさを調整後、「Ctrlキー+ Wキー」を同時に押すと、ポップアップが表示されますので、その構成を保存するには、マウスカーソルを保存したいWorkspaceの位置に移動してから左クリックします。
MAINウィンドウ右下で「Default Workspace」の位置で左クリックすると、下記のポップアップが開きます。
記憶させたWorkspaceは、カーソルを合わせ左クリックすることにより呼び出すことが出来ます。名称を変更する場合は、上記赤枠の[Default Workspace]の位置で右クリックすると、変更可能となります。必要な名称を入力後 Enter キーを押して名称を確定してください。
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