RSPduo用SDRuno日本語ユーザーズマニュアル
(Version 1.4 - 2020年8月15日時点)
Prepared by ICAS Enterprises
ダイバーシティーモード
RSPduoは、2基の独立したチューナーを搭載していますが、LOが共用されていますので、ダイバーシティー受信を行うことができます。
2本のアンテナを1/4λ間隔で設置することにより、2本のアンテナの出力を合成することが可能です。
又、ノイズピックアップアンテナを使用することにより(間隔は任意)、ノイズを選択的にキャンセルすることも可能です。
ダイバーシティーモード時のI/F帯域: 1,536MHz LIFモード
Decimation: 1〜32を選択
ノイズキャンセル実験ビデオ1
https://youtu.be/ws7qL1Isg7g
ノイズキャンセル実験ビデオ2
https://youtu.be/2ptiTxU2wMU
SDRunoを立ち上げます。SINGLEモードで2本のアンテナが正しく動作しているか、交互に確認ください。
ダイバーシティーモードに切り替える為には、MAINウィンドウ上の「SINGLE」ボタンをクリックして、「DIVERSITY」を選択します。
ダイバーシティーモードに入ると、MAINウィンドウが以下のように変更になり、DIVERSITYウィンドウが表示されます。
T1: チューナー1のゲインを調整するスライドバーです。
T2: チューナー2のゲインを調整するスライドバーです。
DIV CTRL: DIVERSITYウィンドウが隠れている場合にクリックすると表示されます。
LOCK: T1とT2のゲインをロックします。反転解除で別々に調整可能です。
DECIMATION: ハムバンドボタンを使用していない場合に表示されます。お好みのデシメーションを指定してください。
DEC 1 = 1,536MHz ÷ 1 = 1.536MHz (最大)
DEC 32 = 1.536MHz ÷ 32 = 48kHz (最少)
なお、バンドボタンをクリックして特定のバンドに設定している場合、「DECIMATION」が表示されません。「DECIMATION」を手動で設定するに は、クリックしたバンドボタンを再度クリックしてください。「DEC」が再表示されます。
NOTCHES: バンドストップフィルターをON/OFFできます。(通常使用と同じです。)
TUNER2 BIAS-T:
クリックするとTUNER2からDC4.7Vが出力されます。ご注意: SINGLEモードからDIVERSITYモードに移行した場合、BIAS-Tが 反転されていても、通電していません。もう2回クリックして反転させることによりDC4.7Vが出力されます。
DIVERSITYウィンドウ
円内で、マウスを左クリックしたままでカーソルを移動することにより、位相と振幅を調整することが可能です。
「APPLY AUTO」をクリックすることにより、自動的に信号が最大に調整されます。
ノイズをキャンセルする場合は、APPLY AUTOでノイズが最大になる点を見極め、APPLY AUTOを解除して、手動でノイズが最小になるか、S/Nが最大になる点を見つけてください。
LOCK(左): 振幅をロックします。カーソルを回転すると、位相のみ変化させることができます。
LOCK(右): 位相をロックします。カーソルを回転すると、振幅のみ変化させることができます。
LOCK(両方): 振幅と位相の両方をロックします。(最良点が見つかった場合のロックに便利です。)
ノイズキャンセルのヒント:
ノイズキャンセルには、ノイズをピックアップできるアンテナ(例えばMINI-WHIP等)をお薦めいたします。
ノイズピックアップ用アンテナは、ノイズを効率的にピックアップはするが、目的の信号は殆ど受信しないタイプが向いています。(MINI-WHIPは高さ/障害物からの距離によりゲインが変わります。ノイズの近くに設置することで、ノイズだけピックアップすることが出来ます。)
TUNER1には、通常使用しているメインアンテナを接続します。
SINGLEモードで2本のアンテナを切り替えるか、DUALモードで同時に、ノイズレベルを確認します。TUNER2のノイズレベルが若干TUNER1より高くなっているのが理想です。(高すぎる場合は、TUNER2のゲインを落とすことで対応できます。)
DIVERSITYモードにして、APPLY AUTOでノイズを最大にします。
APPLY AUTOを解除して、手動でノイズが最小になる点を見つけます。
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