RSPduo/SDRuno + Linrad (SDRソフト)によるノイズキャンセルの実験 その2(操作編)
その1(設定編)で設定が完了後、実際にノイズキャンセルをする実験を行いました。適切なノイズサンプルが無かったので、SGを使用して、ビーコン周波数(50MHz帯)から10-20Hz程離れたところに、仮想のQRM (ノイズ)を加えました。
実際の動画画面を見ながら説明していきます。下記Youtubeへのリンクをクリックすることで動画を見て下さい。
https://youtu.be/o5-jLNAn-1s
時間 | 説 明 |
00"-05" | Lチャンネル(Ant1)での受信。Rチャンネルは位相が90度ズレているので、受信していない。 |
05"-12" | Rチャンネル(Ant2)での受信。Lチャンネルは位相が90度ズレているので、受信していない。 |
12"-19" | SGの電源をON。インスタンス1と2のSDRuno AUX SPウィンドウで、それぞれノイズ(QRM)が確認できる。 |
19"-35" | Adaptationを開始し、安定後、Adaptationを終了。(Fixed->Adapt->Fixed) |
35"-38" | ノイズが最高になる位相での受信。ビーコンがマスクされ、殆ど聞こえない状態。 |
38"-51" | ノイズが最低になる位相での受信。ビーコンのみが聞こえる状態。 (上記から90度位相がズレた状態。) |
51"-56" | ノイズが最高になる位相での受信に戻す。 |
56"-1'06" | 上記の状態でSGをOFFにした状態。 |
LinradのPolarizationウィンドウの説明
Linradを毎回起動時のLの位相は0度となっています。この状態では、Lチャンネルのみが音声出力に出てきます。
次に、"O"ボタンをクリックすると、Lの位相は90度、Rの位相は0度となり、Rチャンネルのみが音声出力されます。
"Adapt"自動調整後に、”Fixed"に戻した状態では、L+Rの位相の組み合わせで、フィルター帯域内の最強の信号が出力されます。
この状態から、"O"ボタンをクリックすることで、位相が90度変わりますので、ノイズが消え、ビーコン信号のみが出力されます。
以上が簡易実験です。今後RSPduo用APIが改善されるにつれ、より簡単なセットアップでノイズキャンセル等のダイバシティー受信が可能になる予定です。
設定編に関しましては、下記を参照願います。
RSPduo/SDRuno + Linrad (SDRソフト)によるノイズキャンセルの実験 その1(設定編)
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