RSP SDR受信機 + HDSDRで CW Skimmerを広帯域(約86kHz)で使用する設定方法

本頁では、RSP SDR受信機 + HDSDRの組み合わせで、CW Skimmer を広帯域で使用する方法を説明致します。 すでに RSP SDR受信機 + HDSDRは稼働状態であることを前提にしていますので、未だ動作確認されていない場合は、こちらのリンクから稼働状態にしてください。
http://icas.to/sdrplay/link.htm


●CW Skimmer以外に、下記のソフトウェア VB Audio Cable が必要です。ダウンロードしてインストールしてください。
http://vb-audio.pagesperso-orange.fr/Cable/

VB Audio Cable の設定方法
Windowsのサウンドプロパティー(ツールバーのスピーカーマークを右クリックをし、「録音」 デバイスを選択後、 録音タブから VB-Audio Virtual Cableを選択し、ダブルクリックします。

以下の画面が開きますので、詳細タブを選択して、「2チャンネル、16ビット、96000Hz (スタジオの音質)」 を選択して「OK」ボタンをクリックします。


次に、Windowsのサウンドプロパティー(ツールバーのスピーカーマークを右クリックをし、「再生」 デバイスを選択後、 再生タブから VB-Audio Virtual Cableを選択し、ダブルクリックします。



以下の画面が開きますので、詳細タブを選択して、「2チャンネル、16ビット、96000Hz (スタジオの音質)」 を選択して「OK」ボタンをクリックします。


これで、Windows側の設定は完了しました。



●HDSDR側の設定 (Version 2.76a)
Menuの「Soundcard (F5)」を開き、「Soundcard Selection」欄で、「スピーカー (VB-Audio Virtual Calble)」を選択して、「OK」をクリックします。



次に、Menuの「Bandwidth (F6)」を開き、「Output」欄で、「9600」 を選択して、右上の「x」をクリックして閉じます。


次に、Menuの「Options (F7)」から「Output Channel Mode for RX」を開き、「IF as I(left) / Q (Right
」 を選択します。


EXT IOボタンをクリックし、IF ModeをLow IFに、IF Bandwidthを200kHz に設定してください。右下のExitボタンでこの画面を閉じてください。、



LO周波数とTUNE周波数は、使用するバンドにおいて、同じにして、Lockしてください。(カーソルをLO又はTUNEの上にもっていき、右クリックすることで、Lock・Unlockがトグルされます。


HDSDRの受信モードはUSBに設定願います。CWに設定してあると、CWピッチの関係でCW Skimmer上に表示される周波数が狂います。
これで、HDSDRの側の設定は完了しました。

●CW Skimmer側の設定
CW Skimmerを下記リンクからダウンロードし、インストールします。
http://www.dxatlas.com/Download.asp
なお、CW Skimmerはシェアウエアであり、1ヶ月を超えてご使用の場合は、有償になります。お値段等は上記リンク先でご確認願います。

簡単な使用方法に関しましては、下記を参照願います。
http://icas.to/skimmer/

インストールが完了しましたら、CW Skimmerを立ち上げてください。
ViewからSettingsを開きます。

Settings 画面の「Radio」タブでは、下記の変更を行ってください。
・Hardware Type は、「Softrock」を選択
・Sampling Rate は、「96kHz」を選択
・LO Frequency は、HDSDRのLO/TUNE周波数を入力してください。

バンド切り替えの都度、LOを入力するのは面倒ですので、下記の方法でも対応可能です。(その場合、デコードできる上限は各バンドの下バンドエッジから43kHz程度になります。

*この場合、絶対値の表示になりますが、[0]に設定し、
LO/TUNE周波数を、1,800,000, 3,500,000, 7,000,00 等 にすることにより、
CW Skimmer上に表示されるのは、各バンドエッジからのMHz表示を
取り除いた周波数になります。(+表示のみ有効) 実用帯域は
0Hzから上の 約43kHzになります。

次に、Audioタブを開き、Signal I/O Deviceは、「CABLE Output (VB Audio Virtual」を指定してください。
Audio I/O Deviceには、スピーカー出力に使用するオーディオデバイスを指定してください。
Channelsは、「Left/Right = I / Q」を指定してください。「OK」をクリックしてSettings画面を閉じます。



これで、CW Skimmer側の設定は完了しました。


■お手軽受信 (約43kHzの帯域となります。)

HDSDRのLO/TUNE周波数を、各バンドのバンドエッジに設定します。LO/TUNE上で右クリックすると、 ロック状態になりますので、ロックすることをお奨め致します。



■広帯域受信 (約86kHzの帯域となります。)
14MHz以上では、コンテスト等ではCWバンドをできるだけ広く受信する必要がある場合があります。その場合、HDSDRのLO周波数を受信したいローエッジからハイエッジの中間にセットします。

例:
HDSDRのLO/TUNE周波数を 14,043,000 に設定します。CW SkimmerのLO設定も同じ周波数に します。 これにより、実質14,000kHzから 14,086kHz迄の連続受信が可能となります。

==End==