2200mバンドにおけるノイズ対策方法
2200mバンドでは、ノイズ対策をしないと、ノイズにより受信ができない場合が
あります。
弊社販売のMini-Whip又はバーアンテナを使用する場合の環境は、以下の様になると
思われます。
一般的に云われるノイズですが、ACラインからのグラウンドループが主原因としてあげられます。
判定: 1 悪い ---> 5良い
アース | PFU | 受信機 | PC | 判 定 |
無し | AC | AC | AC | 1-2 |
無し | AC | AC | DC | 1-3 |
無し | AC | DC | AC | 1-3 |
無し | AC | DC | DC | 1-3 |
無し | DC | AC | AC | 1-3 |
無し | DC | AC | DC | 1-3 |
無し | DC | DC | AC | 1-3 |
無し | DC | DC | DC | 4-5 |
アース | PFU | 受信機 | PC | 判 定 |
有り | AC | AC | AC | 3-5 |
有り | AC | AC | DC | 3-5 |
有り | AC | DC | AC | 3-5 |
有り | AC | DC | DC | 3-5 |
有り | DC | AC | AC | 3-5 |
有り | DC | AC | DC | 3-5 |
有り | DC | DC | AC | 3-5 |
有り | DC | DC | DC | 5 |
ステップバイステップの確認作業
1. すべての機器をDC駆動により動作させます。この場合、ノートPCが必要になりますが、
受信機とのオーディオケーブル接続以外、例えばLANケーブルや、ACアダプタ使用のUSB機器は
PCに接続しないでください。
2. HDSDR等のSDRソフトを用いてパイロット局(VOR 153kHz等)を受信します。聞こえない場合は、
聞こえる時間帯を選択するかアンテナの高さ、位置を調整します。
Mini-Whipの場合は、最短の障害物より2m以上離すことをお薦めいたします。ベランダ等で
障害物からの距離を稼げない場合は、バーアンテナやミニループアンテナをお薦めいたします。
3.
パイロット信号が聞こえるようになりましたら、PFUにアースを接続します。ノイズフロアを
確認して最善のアースポイントを見つけます。弊社環境では、金属製窓枠を止めているビス
から最短(10cm程度)でPFUにアースしています。ちなみに水道の蛇口より5m程の銅線で
アースした場合は、最短アースより15dB程SNRが悪化しました。アース有りとアース無しの差は、
25dB〜30dB程度確認できております。
アース有り、アース無し、アース延長5mの場合の比較
PCに関しましては、バッテリー駆動時間がそれほど長く無いため、固定運用においては、DC駆動は
向いておりません。アースをした時点でPCをAC駆動にします。弊社の場合、アースを取っている場合は、
AC駆動においてもノイズフロアの変化は殆ど認められておりません。この段階でノイズが上昇する
場合、ACラインにチョークを入れたりしてノイズ対策を行なってください。
ACライン対策を構じてもノイズが減らない場合は、Bluetooth等の送受信機を組み合わせることにより、
オーディオケーブルによる受信機とPCのグラウンドを分離することができますので、効果が期待できます。
弊社実験では、AC駆動のデスクトップと、受信機(IDC-136-KIT)をBluetoothで接続(アンテナはアース無しの状態)しましたが、
大幅なノイズ低減効果が得られました。
送信機: Buffalo社製 Bluetooth送信機 BSHSBT02
受信機: Buffalo社製 Bluetooth ドングル BSHSBD05 (BSHSBD01/02は相性問題で使用できませんでした。− メーカーに確認済み)
(10kHzぐらいまでオーディオ帯域がフラットで、周波数が安定したFM送受信機でも使用できると思われます。)
又、受信機、PFUもACアダプタで駆動する場合は、ノイズが少ないアダプタを選択してください。
受信機は、弊社のIDC-136-KIT等動作電流が少ないものであれば、乾電池でも長時間使用可能です。