FA-VA5 操作マニュアル - VNWAソフト連動操作編
(2018年7月11日時点)
Prepared by ICAS Enterprises
VNWAソフトでのキャリブレーション方法
本例では、下記リンクのSDR-Kits社高精度SOL-BNCキットを使用します。
http://icas.to/vnwa3/lineup.htm#Section7
事前準備
SOL-BNCキャリブレーションデータの事前設定
下記リンクに従いまして、各キャリブレーションキットの補正データを事前入力してください。
http://icas.to/vnwa3/bnc-sol/index.htm
周波数範囲の設定
マスターキャリブレーション用途は、できるだけ広い範囲を指定してください。通常は、FA-VA5のスペック通り 10kHz から 600MHzを指定します。
●VNWAソフトメイン画面中央部の下側に Center=, Span=と表示されている区画がありますので、クリックしますと、下記「Input」ウィンドウが開きます。
●Startに 0.01 、 Stopに 600 と入力します。(Unit = MHz時)
これで、10kHzから600MHzまでスィープする設定になりました。右上の「X」をクリックして閉じてください。
スィープの設定
データポイント(測定箇所数)とスィープ速度を指定します。
Settings->Sweep->Sweep Settingsを開きます。下記の画面が表示されます。
●Number of Datapoints: 測定する周波数の箇所を何箇所にするか設定します。多く設定すると読み取り精度(分解能)が上がりますが、読み取り速度が低下します。少なくするとその逆になります。最初は 200 の設定のままご使用ください。
●Sweep Mode: スィープ速度を、ドロップダウンリストより選択します。
Fast: スィープ速度は速くなりますが、ダイナミックレンジが下がります。
Medium: スィープ速度は中程で、ダイナミックレンジも中程となります。
Precise: スィープ速度は最遅ですが、ダイナミックレンジが最も高くなります。
最初は、fast で使用してみましょう。
●Additional Delay: 低い周波数のフィルター等を測定する場合に、ディレー時間を加えますが、最初は 0 のままにしておきます。
上記設定が終了後、左上の「X」をクリックして閉じてください。
以上で、マスターキャリブレーションが行える環境となりました。
マスターキャリブレーション
実際の測定を開始する前に、マスターキャリブレーションを行うことは、非常に大切なことです。必ずマスターキャリブレーションを行ってから測定を開始してください。
VNWAソフトの
Measure->Calibrate を開きます。
下記の画面が開きます。
●「Short」ボタンをクリックします。次の画面が表示されますので、Short BNCコネクターをFA-VA5に接続してから、「OK」をクリックします。SHORTのキャリブレーションが終了すると、右横の赤丸が下記のように色が変わり、Mと表示されます。
●次に「Open」ボタンをクリックします。同様にOpen BNCコネクターを接続し、「OK」をクリック後、赤丸からM表示に変わったことを確認してください。
●最後に「Load」ボタンをクリックします。同様にLoad BNCコネクターを接続し、「OK」をクリック後、赤丸からM表示に変わったことを確認してください。
3つ共終了後、上にある「Master Calibration」をクリックし、「Save Cal As Mastercal」をクリックしてください。
以下の画面が表示されます。メモを残すことができます。コメントは英数半角のみしか入力できません。入力後、「OK」をクリックしてください。何も入れない場合は、そのまま「OK」をクリックします。
次に、下記の画面になりますので、フォルダーをVNWAがインストールされているフォルダーに移動後、表示されているファイル名 DLL_Mastercal.cal のまま「保存」をクリックしてください。
マスターキャリブレーションデータの保存が終了すると、丸印がすべて緑に変わります。確認後、右上の「X」をクリックして、この画面を閉じてください。
これで、FA-VA5をVNWAソフトで使用する準備が完了しました。
下記を参考に測定を開始してください。
基本操作
測定例
VNWA英文ヘルプファイル(PDF)
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