DFCWへの対応
USB-SYNTH-136TXNキットを使用することにより、DFCW (QRSSの一種)の
運用を行うことができます。QRSS30で、1時間送信しましたが、ヒートシンク
は手で触れる状態でした。それ以上送信される場合は、ヒートシンクを大きく
する等、対策をお願い致します。
QRSソフトのダウンロード
ON7YDによる[QRS]ソフトをダウンロードし、適当なフォルダーに解凍します。
http://www.qsl.net/on7yd/software_main.htm
QRSソフト用インターフェースの作成
シリアルポート(USBシリアルでも可能)を介してUSB-SYNTH-136TXNで
DFCWを制御するには、下記のインターフェースが必要です。
*ご注意: 本インターフェースのパーツはUSB-SYNTH-136TXNには付属しません。
改造は、お客様の責任において行われてください。
2010/3/31修正
RS232C D-SUB 9-pin コネクタ使用
DTR = 4番ピン
RTS = 7番ピン
GND = 5番ピン
USB-SYNTH-KITの改造
上記インターフェースとCW-TX-136Nを接続するには、多少改造が必要
ですので、下記の要領で改造願います。従来のATTINY45の1番ピンに接続さ
れている4.7kΩ抵抗に追加で4.7kΩ抵抗を接続し、もう一方はDC4.3Vライン
に接続します。4.7kΩ抵抗同士の中点は、上記インターフェースの4.7K_PIN1_ATTINY
に接続してください。これにより、RTS-PIN7がプルアップされた場合、ATTINY45の
1番ピンがグランウンドされ、USB-SYNTH-KITは設定されたFSKシフト周波数分だけ
高い(低い)周波数で発振します。CW_KEY1は、USB-SYNTH-KITのCW_KEY_1に接続してください。
茶: USB-SYNTH-136TXNにおける、USB-SYNTH-KITの改造部分
青: DFCW改造に伴なう新たな改造部分
緑: DFCWインターフェースとUSB-SYNTH-136TXNとの接続
USB-SYNTH-136TXN制御ソフトの設定
USB-SYNTH-136TXNの周波数制御ソフトを実際に送信する周波数に設定します。
次に、FSKでシフトさせる周波数をセットアップメニューで設定します。USB-SYNTH-136TXN
は、実際の送信周波数を得るために発振周波数を128分割しています。
赤○の中には、シフト周波数の128倍の数値を入れてください。
例: 0.125Hzシフトさせるには、16 と入力する必要があります。
(-(マイナス)数値も使えます)
次にセットアップメニューを閉じます。メイン画面が表示されましたら、左下にある
[Enable FSK via CW-Key]にチェックを入れてください。これで周波数制御ソフトの
設定は終わりです。
QRSソフトのソフトの設定
最初にダウンロードしたQRSソフトを実行してください。Setupメニューから
順に以下の設定を行ってください。
Portを選択し、使用するシリアルポートをチェックします。その他はそのままで構いません。
(RTSとDTRを反転する場合は、チェックを変えてください。)
。
Speedを選択し、数値を入れてください。QRSS30の場合は、30と入力します。
Textを選択し、送信するテキストをチェックしてください。(最初にTextメニューで設定のこと)
Repeatを選択し、繰り返し回数を入力します。通常はそのままで結構です。
QSKは、通常はそのままで結構です。
Modeを選択します。DFCWのお好みのモードを選択してください。
Alarmは、希望するアラーム時間(秒数)を入力します。通常はそのまま使用可能です。
Soundは、そのままにしておいてください。
DFCWは、そのままにしておいてください。お好みで調整願います。
Key gapには、短点同士、長点同士の符号の間隔を入れます。
CW IDを使用する場合は設定してください。
Syncは、毎00分からの送信を希望する場合に設定してください。
Textメニューでは、送信する文字をあらかじめ入力しておきます。
Text 1を選択して、送信する文字を入力してください。
以後、必要に応じてText 2,3,4......と入力します。
Start IDと Stop IDは、必要に応じて設定してください。
Startメニューでは、最初にTestで、テストを行ってください。
Push PTTボタンをクリックすると、通常のUSBシンセサイザー周波数制御
ソフトで設定した周波数で発振します。Push keyボタンをクリックすると
FSKシフトで設定した周波数分だけ離れた周波数で発振します。
ここまでで動作が確認されましたら、いよいよ運用です。
Startメニューの Nowボタンをクリックすると、DFCWの送信が開始されます。
QRSS30の例です
Argoにより、実際に 137kHzでキャプチャーした送信結果です。
(受信機は弊社 ISDR-136-BLTを使用しました。)
10−20分ウォームアップ後にTX開始しています。(ダミロード使用)
QRSS30のキャプチャ例: FSK Shift = 0.25Hz