WSPR2.10_r2210での直接I/Q設定方法 (ISDRシリーズ、IDCシリーズ用)

WSPR2.10_r2210をダウンロードして、(すでに他のバージョンをインストールしている場合は)
それ以外のフォルダーにインストールします。

WSPR2.10_r2210ダウンロード先
http://www.physics.princeton.edu/pulsar/K1JT/WSPR2.10_r2210.EXE


WSPRを起動後、以下の設定をしてください。

Main Window

1) Tx fraction (%)スライダーを0(ゼロ)に設定してください。(送信しません)
2) Bandメニューから "Other"を選択します。
3) Dial が0.136000に、Txが0.137500になっていることを確認します。
4) 受信の準備ができましたらIdleのチェックを外します。
5) WSPRnetにアップロードする場合は、Updated spotsにチェックを入れてください。


Setup -> Station parameters

CALL: 自局のコールサインを入れます。
Grdi: グリッドロケータを入れてください。
Audio In: ISDR-136-BLT/KITが接続されているサウンドカード入力を指定します。
Audio Out: SDR送信機をお持ちの場合は、接続されているサウンドカード出力を指定します。
        受信だけの場合は、適当でかまいません。
Power (dBm): 受信だけの場合は、[0]で構いません。
PTT method: 送信しない場合は、どの項目を指定しても構いません。


Setup -> Advanced

CW ID: 送信しない場合は、[0]で構いません。
Rx BFO: [1500]のままにしておいてください。
Force transmission of 6-digit locator: チェックしません

Setup -> I-Q Mode


Enable I/Q mode: チェックしてください。
Reverse Tx I/Q: チェックしないでください。
Reverse Rx I/Q: チェックしないでください。

Apply rx phasing corrections: チェックしないでください。(後で使用します)
Adjust rx phasing: チェックしないでください。(後で使用します)
Fiq: [11000]と入力してください。 (オッシレータの状況により +/-2Hz上下させる必要有り)
ISDR-136-BLT/KITのLOは、125,000Hzですので、USBで136,000Hzにする場合は、
11,000Hz上ですので、この入力欄に[11000]と入れる必要があります。

*2011年3月23日以降のISDR-136-BLT/KIT、IDCシリーズのLOは、130,000Hz
ですので、[6000]と入力してください。



RXイメージの調整 (ISDRシリーズのみに適用、IDCシリーズでは使用しないでください。)
受信のイメージリジェクションを調整するには、以下の方法で行ってください。
137,500Hzのバンド帯域200Hz以内(若しくは+/−500Hz以内)で、SGやTX等から
ある程度強めの信号を発生させてください。 [Idle]のチェックボックスを外し、[Tx fraction(%)]
をゼロにして受信を開始してください。受信開始後、Setup->I-Q Modeサブメニューにある
[Adjust rx phasing]にチェックを入れてください。自動的に調整が始まります。
30秒程度でBalとPhaの値が安定したところでチェックを外してください。

次に、Apply rx phasing correctionsにチェックを入れて完了です。次回の受信時から補正が
適用されます。
IDCシリーズでは使用しないでください


これで設定が完了しました。IDLEのチェックを外し、必要に応じて Upload spotsにチェックを入
れてレポートしてください。


ご留意:
WSPRは、PCのクロックが正確でないと、デコードしない場合があります。
できるだけ+/-1秒以内にキープすることをお薦めします。
参考までに、以下のソフトを常駐されますと、狂いなしにデコードしてくれます。

http://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se256892.html

他にも常駐ソフトがありますので、お好みのソフトをご使用ください。