同軸ケーブルの長さ測定
本用例は初心者の方向けであり、実際 より正確な測定を行なう場合は、VNWAソフトウエアのヘルプ
ファイルを参照願います。
用意するもの
1. SMAコネクタ付き同軸ケーブル 両端オープン
手順
1. Settings -> Sweep を開きます。
Number of Datapoints = 2000, Time per data points = 4.00ms に設定します。
次に、Center = 750MHz, Span = 1500MHz に設定します。
その後、日本語クイックスタートガイドのマスターキャリブレーション手順に従い、キャリブレーション
を行ってください。
2.
Treace 1 を S11 dBに、Trace 2 を tim2 dBに設定します。
3.. Settings -> Time Domain -> Trace 2 を開きます。下記画面のように、各項目を設定してください。
Velocity Factor の欄には、測定する同軸ケーブルの速度係数を入力します。不明の場合は、0.66で構いません。
この場合は、RG-316/Uですので、0.69に設定してあります。
4. [TX Out]には、何も接続しないで、[Single Sweep] ボタンをクリックします。
0.00ns 時に 0dB となり、VNWA3EのTX Out 面で反射が最大となります。
これで、測定準備ができました。
5. Settings -> Time Domain -> Trace 2 をもう一度開きます。
Start Time = 0、Stop Time は、ケーブルの予想長さより多めに設定します。
目安: 1ns = 103mm
6.
[Single Sweep] ボタンをクリックすると測定が開始されます。
tim2 dBの最大値時がケーブルの長さに対応します。マーカーで簡単に見つけるには、VNWAソフト画面上で
右クリックし、Add Time Marker -> Add Maximum Time Marker で設定します。
ケーブルの長さが 1.52m と表示されています。 実際のケーブル長は 約1.55m でした。ケーブルの
製造時の材質等で短縮率の誤差がでてきます。
7. 同様に、VNWA3E-PC-F に付属のRG223ケーブルを測定してみました。短縮率は 0.66 に設定しています。
結果は、209mm となりました。実際のケーブル長は、215mm ですので、かなり近い値が得られました。
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