SDRuno V1.41 SCHEDULER 機能の説明 
(2021年9月13日時点)

                         Prepared by ICAS Enterprises

SDRuno V1.41より、RECパネルがSCHDULERパネルに変更になりました。
ご注意: SCHEDULERを使用する場合、PCのスクリーン解像度は1920x1080以上に設定してください。
6 SCHEDULER

SCHEDULELパネル


SCHEDULEパネルの説明:
左半分

右半分

ADD: SCHEDULER Event Editor (設定編集)パネルを開きます。
EDIT: 選択している(反転している)スケジュール行を編集できます。
DELETE: 選択している(反転している)スケジュール行を編集できます。
REC. FOLDER: 録音するIQファイルの格納先を指定します。
Start: イベントの開始日時が表示されます。
Stop (Duration mins):イベントの終了日時が表示されます。繰り返しの場合は、継続時間も表示されます。
Name:イベントの名称が表示されます。
Repeat: 繰り返しの場合は、 予定されているイベントの内容が表示されます。
Profile: メモリーパネルで保存したProfileを使用している場合に、Profile名が表示されます。
Function: イベントに関連付けられた動作を表示します。(Play、 IQ録音、Scan)
Alert (mins): イベントが開始されるまでの残り時間に達した場合、アラートがステータスバーに表示されます。又、Windows10以降のWindowsでは、別途Windows独自のアラートを表示してくれます。
Active VRX: イベント時に使用されるVRX(バーチャル受信機)の番号が表示されます。
VFO(Hz): イベント時に使用されるVFOの周波数がHzで表示されます。Profileを使用した場合、すでにプロファイルにセーブされているVFO周波数を上書きします。
Plugins: イベント時に使用されるプラグインを表示します。
0 (パネルの右上の数字): SDRunoのインスタンス番号です。
DISABLE/ENABLE (パネルの右下): SCHEDULERの機能をDISABLE(無効)/ENABLE(有効)にします。
xx/xx/xxxx xx:xx:xx: 現在のシステム時間を表示します。

手動録音再生操作


Play: 既に選択してある録音済みIQファイルの再生をスタートします。
Pause: 録音済みIQファイルの再生を一時停止します。
Loop: 再生を繰り返します。
Stop: 再生を停止します。
Back: 録音開始時間まで巻き戻します。
Recrod: IQ録音を手動で開始します。

SCHEDULER Event Editor (イベントエジター)

Event Time:
 Start- イベント開始時間を設定します。
 End- イベント終了時間を設定します。

Duration- イベント継続時間を指定します。End時間を設定しなくても、Start時間を設定し、Duration時間を設定することにより、End時間の入力を省略可能です。

Title: イベントに任意の名称を付けます。

Event Start Date: イベントが開始される日にちを指定します。

Event Recurrent: (繰り返し設定)
 None- 繰り返しなし、1回のみのイベント
 Hourly- 1時間ごとに繰り返す 
 Daily- 1日ごとに繰り返す
 Weekly- 1週間ごとに繰り返す
 Monthly- 1カ月ごとに繰り返す
 
Event End: (繰り返しイベントのみ適用)
 End By- 繰り返しイベントの最後の日にち
 E
nd After- 何回繰り返したらイベントを終了するか、回数を指定する
 No End Date- イベントはEnd By 又はEnd After の数値に影響されれず、DISABLEされるまで繰り返される
 
Alters:
 Enable Alerts-  イベントの指定した分数前に、アラートをステータスバーとWindows通知(Win10のみ)で表示する

Function:
 Play- SDRunoをON(Play)状態にする (通常の受信状態にする)
 IQ Record- IQ WAVファイルに録音する
 Scan- スキャナーの設定(「Range」又は「MEM」)に基づいてスキャンを行う 

Profile: メモリーパネルのProfileに基づいて行う場合、cfgファイルを指定する

VFO: イベント時に使用する周波数を入力する(Hz)

Active VRX: VRX(バーチャル受信機)を2以上SDRunoで使用している場合に、VRXの番号を指定する

Plugins: イベント時に同時に使用するPluginsを指定します。複数ある場合は、CTRLキーを押しながら2個以上選択する

OK: 設定を保存し、エジター画面を閉じる

Cancel: 編集を取り消す


スケジュール録音例1: 中波放送のIQ録音
1. SDRunoを立ち上げ、 適切なアンテナ入力を選択します(RSP1Aの場合は選択無し)。MAINウィンドウの「SCHEDULER」をクリックし、SCHEDULERパネルを表示します。RX CONTROLパネルに移動し、BandsボタンでBroadcast->MWを選択します。システムタイム(PCの現在の時間)を確認後、 SCHEDULERパネルの「ADD」ボタンをクリックします。


2. Scheduler Event Editorで設定することにより、特定の時間に特定の長さのIQ録音を行うことができます。この例では、MWバンド全域を12:59から録音を開始します。録音時間は11分です。



Event Time START: 開始時間の12:59:00にします
Event Time END: 終了時間の13:10:00にします(又はDURATIONで00:11:00とします)
Title: 判りやすいイベント名をタイプします
Event Start Date: IQ録音を開始する日にちを設定します

Event Recurrence: None (繰り返し無し)、Hourly(n時間毎)、Daily(n日毎)、Weekly(n週毎)、Monthly(n月毎) を選択し、None以外は数値を入れます。

Event End: End by (終了日)、End After (n回繰り返した後に終了)、No End Date (終了日無し)の何れかを選択します。

Enable Alerts: イベント開始のn分前にステータスバーとWindows通知が必要な場合にチェックします。空欄には開始までの分数をタイプしてください。

Function: ここではIQ録音ですので、IQ Recordとします。それ以外に Play と Scanが選択できます。

Profile: 本例では使用しませんので、none のままにします。

VFO: バンドフレーミングを使用しており、本例ではMWバンド全体を録音しますので、周波数は中央値である1125000 (Hz)のままにしておきます。

VRX: 本例ではVRXは1個のみ使用しますので、0のままにしておきます。

Plugins: 本例では使用しませんので、そのままにしておきます。

OK: 上記設定内容を確認後クリックすると、内容が保存されます。

最後に、SCHDULERパネル右下の「ENABLE」ボタンをクリックし「DISABLE」表示にしてください。これでSCHEDULERが有効になります。

3. イベントが開始されると、該当の行が緑色になります。


現在進行中のイベント内容を変更するには、右下の「DISABLE」をクリックして一旦イベントを中止してから、「EDIT」で編集を行ってください。再度イベントを有効にするには「ENABLE」ボタンをクリックしてください。

4. 録音したIQファイルを再生するには、下記手順で行ってください。
MAINウィンドの「OPT」ボタンをクリックします。
Select Input->WAV file... を選択します。


次の画面が表示されますので、再生するファイルを選択し、「開く」をクリックします。


SDRunoで録音したIQが再生されますので、通常の受信通り操作を行って希望する信号を受信します。

なお、ファイルの操作は、SCHEDULERの下記のボタンを使用します。


Play: 既に選択してある録音済みIQファイルの再生をスタートします。
Pause: 録音済みIQファイルの再生を一時停止します。
Loop: 再生を繰り返します。
Stop: 再生を停止します。
Back: 録音開始時間まで巻き戻します。
Recrod: IQ録音を手動で開始します。

引き続き別のファイルを選択するには、SCHEDULER右下の「File」ボタンをクリックして必要なファイルを選択してください。


再生終了後、通常の直接受信モードに切り替えるには、MAINウィンドウ->OPT->Select Inputに戻り、「SDRplay RSP」を選択しなおしてください。




スケジュール録音例2: 中波放送のMP3録音 (Windows用MP3プレーヤーで再生可能です)
1. SDRunoを立ち上げ、 適切なアンテナ入力を選択します(RSP1Aの場合は選択無し)。必要に応じてIFモードの最小帯域に設定し、RFゲイン等を調整しておきます。MAINウィンドウの「SCHEDULER」をクリックし、SCHEDULERパネルを表示します。RX CONTROLパネルに移動し、録音する周波数にVFOの周波数を合わせ、受信モードをAMに、その他受信帯域等を設定します。システムタイム(PCの現在の時間)を確認後、 SCHEDULERパネルの「ADD」ボタンをクリックします。


2. Scheduler Event Editorで設定することにより、特定の時間に特定の長さのMP3録音を行うことができます。この例では、1,125,000 Hzの放送を12:59から録音を開始します。録音時間は11分です。



Event Time START: 開始時間の12:59:00にします
Event Time END: 終了時間の13:10:00にします(又はDURATIONで00:11:00とします)
Title: 判りやすいイベント名をタイプします
Event Start Date: IQ録音を開始する日にちを設定します

Event Recurrence: None (繰り返し無し)、Hourly(n時間毎)、Daily(n日毎)、Weekly(n週毎)、Monthly(n月毎) を選択し、None以外は数値を入れます。

Event End: End by (終了日)、End After (n回繰り返した後に終了)、No End Date (終了日無し)の何れかを選択します。

Enable Alerts: イベント開始のn分前にステータスバーとWindows通知が必要な場合にチェックします。空欄には開始までの分数をタイプしてください。

Function: ここでは Play を指定します。

Profile: 本例では使用しませんので、none のままにします。

VFO: MP3録音は単一周波数のみ録音可能ですので、実際に受信する周波数1125000 (Hz)を入力します。(ADDボタンを押す前のVFOの周波数がそのまま入っていますので、訂正する以外はそのままにしておきます。)

VRX: 本例ではVRXは1個のみ使用しますので、0のままにしておきます。

Plugins: 「AudioRecorder」をクリックして反転させます。(なお、本Pluginはサードパーティー製ですので、SDRplay社では動作の保証は行っておりません。)

OK: 上記設定内容を確認後クリックすると、内容が保存されます。

最後に、SCHDULERパネル右下の「ENABLE」ボタンをクリックし「DISABLE」表示にしてください。これでSCHEDULERが有効になります。

3. イベントが開始されると、該当の行が緑色になります。


現在進行中のイベント内容を変更するか、中止するには、右下の「DISABLE」をクリックして一旦イベントを中止してから、「EDIT」で編集を行ってください。再度イベントを有効にするには「ENABLE」ボタンをクリックしてください。

4. 録音したMP3ファイルは、Windowsのドキュメントフォルダー内に保存されます。Windows用MP3プレーヤーで再生してください。

なお、現在のSDRunoの仕様によりMP3録音時には、RX CONTROLウィンドウ内の、SETT.-> OUTで指定したオーディオコーデックに出力がそのまま出てしまいますので、不在時等の録音時には消音ができません。回避する方法としては、録音時にはオーディオコーデックをVBAケーブル等に指定しておくことにより、消音が可能となります。


===END===



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